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Xperia GX SO-04Dのファーストインプレッション

Xperia GX SO-04Dファーストインプレッション

Xperia GX SO-04Dファーストインプレッション

ドコモ2012年夏モデルスマートフォン「Xperia GX SO-04D」に触れてきましたので、感想を綴ります。

Xperia GXは、国内ではXperiaシリーズ初となる高速通信規格LTEに対応したモデルで、4.6インチHD液晶やQualcommの最新チップSnapdragon S4 1.5GHzデュアルコアCPU、1,300万画素裏面照射型CMOS「Exmor R for Mobile」などを搭載しています。

本体背面は、昨年モデルであるXperia arcの”アークデザイン”が継承され、「弧」を描いた独特な形状をしています。

で、なぜかその反り具合を撮影してくるのを早速忘れてしまったのですが(バカだなぁ・・・)、Xperia arcと横並びのショットがかろうじて残っていましたので、掲載してみます。

Xperia arcよりも反り方が少ないのではないかという意見もありますが、恐らく同程度だと思われます。サイドを走るシルバーのラインがXperia arcよりも細いため、アークデザインがあまり際立たないデザインとなっています。最薄部は8.6mmと十分にスリムであり、持った時の印象は大変薄く感じます。

正面からの比較です。今作では4.6インチの大型ディスプレイを搭載しているため、縦横のサイズ感はXperia arcよりも二回りほど大きく感じます。またXperia arcではサイドのラインもややカーブしているのに対し、Xperia GXではきちっとした長方形になっています。

もうひとつ大きな違いは、Xperia arcは物理的な操作キーであったのにたいし、Xperia GXでは画面内に描画される”オンスクリーン”タイプのキーとなっています。私は同じオンスクリーンな操作キーを持つGalaxy Nexusを常用しているため慣れてしまっていますが、このようなタイプが初めての場合は少し操作に戸惑うかもしれません。

前面の上部右隅には、小さいですが通知ランプが備わっています。なお、「XPERIA」のロゴは、製品版では「docomo Xi」のロゴが使われます。

 

背面は大変シンプルなデザインです。背面カメラは大きくせり出ていて”出べそ”などと揶揄されていますが、私は特に格好が悪いとも思いませんでした。それよりも全体的にデザインがシンプルすぎて、せっかくのアークデザインが唐突に感じてしまうことの方が気になりました。

 

カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色。どちらもマットな質感で、ラバー調の気持ちのよい手触りとなっています。指紋も目立ちません。ホワイトはパールのような落ち着いた光沢を放っていて、個人的には高級感をより感じるこちらのほうが好みでした。

 

右側面にはボリュームボタンとカメラのシャッターボタンがあります。どちらも極小サイズですが、大きめに突起しているために、それなりの押しやすさは確保されていました。

 

左側面には電源ボタンとストラップホールがあります。

 

上面にはオーディオジャックがあります。底面には何もありません。

お気づきの方もいらっしゃる思いますが、本機にはarcやacro、NX、acro HDで搭載されてきたHDMI出力端子がありません。有線で気軽にHDMI出力したい時に便利だったのですが、残念ながら無くなってしまいました。

ディスプレイは大変綺麗です。クリアブラックパネルとリアリティーディスプレイにより、くっきり鮮やかに表示されます。Xperiaシリーズはディスプレイの綺麗さも大きな特徴の1つです。表面には恐らく強化ガラス「ゴリラガラス」が採用されているものと思われます。

UIは見た目のデザインこそ同じですが、各所でAndroid4.0に則したものに変更されていました。通知エリア部分でのトグル設定にも初めて対応し、利便性が向上しました。しかしながらトグル設定には極限られた項目のみが表示されるだけで、他メーカーのそれに比べて劣っていると感じました。

 

また大きな変更点として、ウィジェットやショートカットなどを設置する際に表示されるポップアップのスタイルが変わりました。ホーム画面の開いたスペースをタップ(ロングタップではない)すると画面上部の左右にそれぞれ小さなボタンが出現し、これをタップすることでウィジェットやショートカットの一覧ウィンドウ、テーマ選択画面などが表示されます。

保存されている画像や写真を閲覧するためのアプリが、標準の「ギャラリー」からオリジナルの「アルバム」アプリに差し替えられていました。ジオタグを活用した「マップ」や、オンラインアルバムとの連携が行えるそうです。コンテンツの表示のされ方も悪くなく、また動作もわりと軽快でした。

 

設定メニューはAndroid4.0標準のものとほとんど変わりありません。開発者向けオプションも生きています。システム情報は画像のとおりです。

 

内蔵ストレージは合計16GBですが、本体メモリーとして約2GBが、内蔵ストレージとして約11GBが割り当てられていました。microSD/microSDHCもつかえます。

 

あまり意味が無いと思いつつ、Quadrantでのベンチマークも測定してみました。スコアは2717となりました。

マルチタッチの同時認識数も測定しました。最大7点でした。

動作の速さや快適さについては、ハンズオン動画を撮って来ましたので参考にしてみてください。基本的にサクサクと動きつつも、まだ評価機であるためかカクカクとぎこちない挙動もところどころでみられました。ブラウザでのスクロール時の動きはだいぶスムーズになっていました。

そういえば外観も動画に収めていたのでした。

総評

Xperia NXを比較対象とするならば、まずXiに対応したことは大きな進化と言えます。また”全部入り”とまではいかないまでも、おサイフケータイに対応したのも嬉しいポイントでしょう。それでいて、最薄部8.6mmのスリムボディーを実現したのも賞賛に値します。重さも大幅に減っていますね。

やや物足りないと感じたのは動作速度・安定性でしょうか。Xperia NXよりも新しい世代のチップが組み込まれているにも関わらず、今回試した操作では大きな変化を感じることができませんでした。これは恐らく、今回レビューに使用した個体が開発段階ものであったことが原因と思われます。

製品版までにこの部分が改善されストレス無く動作するようになれば、進化をより一層強く感じることができると思います。

【関連】
Xperia SX SO-05Dのファーストインプレッション 

2件のコメント

  • Xperia blogに、管理人さんのGXとSXの動画が掲載されてますよ~w

    • 本当ですね!嬉し恥ずかし初デビューです!

      教えてくださりありがとうございました。