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Galaxy S III SC-06Dのファーストインプレッション

Galaxy S III SC-06Dファーストインプレッション

Galaxy S III SC-06Dファーストインプレッション

ドコモ2012年夏モデルスマートフォン「Galaxy S III SC-06D」のファーストインプレッションです。

本機種はサムスンのハイスペックスマートフォンシリーズの最新作です。4.8インチの大型高精細ディスプレイや、1.5GHzデュアルコアCPU、2GBの大容量RAM、800万画素裏面照射型CMOSカメラなどを搭載し、基本スペックが前作よりも一回り進化しています。また今作よりドコモのLTEサービス「Xi」にも対応したほか、おサイフケータイにもシリーズで初めて対応し、利便性が向上しています。

外観については動画を撮影してきましたので御覧ください。

気になる方はブルーバージョンもどうぞ。

「大きくて薄くて軽い」。大雑把に言うとこんな感じです。重さは139gとそこまで軽い部類ではないのですが、図体が大きいのと平べったい形状なので、値以上に軽く感じました。

※実機はこんなに黄色がかっておらず、ピュア(???)なホワイトです。下手な撮影で申し訳ない・・・。

 

Galaxy Nexusとの大きさ比較です。Galaxy S IIIの方が少しだけ大きいようです。非常によく似たフォルムをしていますが、Galaxy S IIIは四隅に丸みが持たされ、持った時の印象はだいぶ違います。断然持ちやすい。

 

こんな感じで丸みが強調されたボディー。前面下部には物理式のホームボタンと、その左右には(写っていないですが)タッチ式の「戻る」と「メニュー」ボタンがあります。このタッチ式のボタンはアイコンが直接ボディーに描かれておらず、しかも白色の弱い光なので、ボディーの白と同化してかなり見えにくいです。まあ少し使っていればどっちがどっちなど意識せずとも使えるようになるとは思いますが。

 

カメラ周りはGalaxy Sを思い出してしまうようなシンプルなデザインです。個人的にはGalaxy S IIの古臭いデザインよりもよっぽど好きです。背面は凹凸のないフラットな形状。

 

ボタンの位置はこれまでと変わらず、右側面に電源ボタン、左側面にボリュームボタンという配置です。

 

天面にはオーディオジャック、底面にはmicroUSB端子があります。いつもと変わらずむき出しの端子。これが楽チンでいいんです。

なお、ストラップホールは確認できませんでした。Galaxy S、Galaxy S IIと常に備わっていたものだけに、失くなってしまったことは残念です。

   

ブルーの写真も貼っておきます。ホワイトは側面のシルバーも輝きが少なく正直ちょっとチープな印象ですが、ブルーは金属調の柄となっていて高級感が割と出ていて良いです。Galaxyシリーズで初めて「おっ」と思えるデザインでした。

画面は大変綺麗です。有機ELだから映像が本当に鮮やか。HD解像度なのでPentile配列もあまり気になりません。ただしやはり液晶ほどの精細感は無いので、好みは別れるところです。

 

ロック画面とホーム画面です。ロック画面は下部にアイコンがあり、それをスワイプすることでロックの解除を経ずともアプリの直接起動が可能です。

ホームの構成は一見すると従来のものと同じですが実はちょっとずつ改良されています。デフォルトページが中央(つまり4ページ目)になったことや、下部のドックアイコンが5列になったこと、ページ遷移時のアニメーションがよりなめらかに見えるものに変更されたことなどです。特にデフォルトページが中央になったことは喜ばしいことでしょう。出来ればメーカー純正のホームを使いたいけれど、左端から始まるiPhoneチックなスタイルが気に食わなかったという人も多いと思います。

 

アプリ一覧やウィジェット一覧の画面はAndroid4.0標準のスタイルとほぼ同じです。上部のタブで切り替えることが出来ます。

 

アプリ一覧とウィジェット一覧は、ピンチインすると縮図が表示されます。特に1ページ中の表示数が少ないウィジェット一覧において、このサムネイル表示は全景が把握できて大変便利です。

 

通知バーを引き下げたところに表示されるトグル設定です。今作では項目が増えて、左右にスワイプして表示を切り替えることができるようになりました。

また、細かいところでは、バッテリー残量のパーセント表示に標準で対応しました。(今作からだよね?)

 

注目は「スマートステイ」という機能です。画面を見ている限りスクリーンがONになり続けるというものです。

試し忘れました/(^o^)\\(^o^)/

この他にもかなり多くのモーションコントロール機能が実装されていました。

 

内蔵ストレージは32GBで、空き容量は約26GBとなっていました。システム情報は画像のとおりです。

 

Quadrantのスコアは4718。マルチタッチ時の最大同時認識数は10点でした。

基本的な操作における動作の具合はこちらの動画で確認できます。

驚いたのは、タッチ操作時の指への追従性が大幅に向上していたことです。動画を見ていただくと感じる思いますが、ブラウザでのピンチ操作での拡大・縮小は、まるで動きが指に吸い付いてくるような印象を受けます。またスクロールの動きも実に滑らかです。

全体的には動作はサクサクでアニメーションも滑らかに動いて気持ちが良いのですが、私の試した環境ではホーム画面やアプリ一覧画面でのページ遷移時、動作が一瞬もたつくことが多発しました。再起動をしていないこと、タスクキルをしていないこと、評価機であることなどが原因として考えられます。この辺りは一例として捉え、Youtubeなどに投稿されている他の動画もあわせて確認するのが良いでしょう。

総評

今作では圧倒的なハイスペックでゴリ押しする感じは薄れ、機能の拡充に多くのリソースを割いて作られたという印象です。その結果、各操作がこれまで以上に直感的になっていて、ストレスを感じにくい、より完成度の高いものとなっています。おサイフケータイへの対応も何だかんだで大きな進化でしょう。これが無いがためにGalaxyを選択肢から外してきたという方も多いと思います。

スペックの面では他との差が縮まったとは言え現時点では間違いなく最高クラスのスペックを持ち、しかもディスプレイの高解像度化、ストレージの大型化、バッテリーの大容量化、裏面照射型CMOSの採用など、実用性の高いところが着実に向上しました。

Galaxy Sはもちろんのこと、Galaxy S IIやGalaxy Nexus(ちょっと趣向が違うけど)からでも、乗り換える価値は十分にあるなと感じました。

11件のコメント

  • いつも情報ありがとうございます。
    私もスマートフォンラウンジで色々と触りましたけど、GALAXY S IIIが1つ抜きん出ていたと感じます。
    この端末だけホームボタン長押しでタスクマネージャーを起動できるのが、従来のGALAXY端末ユーザーとしては嬉しいところです。

    そう言えばこの夏モデル、殆どの端末でホームキー長押しで起動アプリ一覧が表示出来るんですけど、何故かXperiaシリーズだけはホームキー長押ししてもなんの反応しませんでした。
    この辺りはソニーのアイデンティティなんでしょう。

  • ソニーは一番右のキーが起動アプリ一覧と同じ扱いじゃないのです?

    • 他の機種はホームキー長押しで起動アプリ一覧、右側キー(機種のよっては左側キー)はメニューキーで、設定などが呼び出せるんですよ。
      新型のXperiaシリーズはそれが出来なかったです。

  • メニューキーがなくて右側がアプリ一覧になってるのは
    別にソニーのこだわりじゃなくてICS標準仕様に忠実なだけだと思います(Galaxy Nexusと同じ)。
    右側がアプリ一覧なのだから、ホーム長押しで呼び出せるようにする必要もなく。
    個人的にはZETAみたく、長押し不要な4個配置がわかりやすいかなぁと。
    あと大画面になってくると、オンスクリーンキーの方が助かりますw

  • Galaxy Nexus1機種だけでICS標準仕様と言われましても…。
    それに仕様の話では無く使いやすいかどうかです。
    今までのXperiaシリーズでもホームキー長押しで起動アプリ一覧は出せました。
    Gingerbreadのようにメニューキーがあれば簡単に設定も呼び出せますし便利です。

    ZETAみたく4個配置もICS標準仕様かどうかも分からないですよね?

    • それとオンスクリーンキーはディスプレイの一部を覆い隠してしまうので、若干見にくいかな?と思います。

  • みなさまコメントありがとうございます。

    アプリ起動履歴を「専用ボタン」で表示するか、または「ホームボタンの長押し」で表示するか、の違いですね。

    今回のXperiaのように「専用ボタン」を用意している端末では、専用ボタンを押すことで起動履歴が表示されるため、逆にホームボタン長押しでは表示されません(表示される必要がない)。

    一方、Galaxy S IIIのようにAndroid2.3以前の操作方法を継承し、操作ボタンが「MENU」「ホーム」「戻る」となっている端末では、ホームボタンを長押しすることで起動アプリ一覧が表示されるようになっています。

    これはAndroid4.0標準に準拠するか、またはユーザーの混乱を避けるためにAndroid2.3以前の操作性を保つかの、方向性の違いによってもたらされるものだと私は解釈しています。

    個人的にはAndroid2.3以前の操作性のほうが好きな上、Galaxy S IIIでは起動アプリ一覧からさらにタスクマネージャへとシフトできるようになっているため、それが便利だなぁと思っています。(ってこの事をanonymousさんは初めから仰っていたのかな?)

    • 管理人様、ありがとうございます。
      管理人様の仰るとおり、Galaxy S IIIは今までのGalaxy同様、ホームキー長押しでタスクマネージャーやRAMマネージャーが起動できるところが便利です。

      今後はAndroid2.3からの以降組も多くなると思います。
      2.3のユーザーインターフェースに慣れるとGalaxy Nexusのような仕様はやや混乱を招きかねないかな?と懸念していました。
      他の夏モデルでも2.3インターフェースを採用しているメーカーが多いのもそう言った懸念からかもしれませんね。

      これはメーカーの考えですので、我々が口を挟む余地はないんですけどね。

      • やはりタスクマネージャの事でしたか。そうですね、あれは確かに大変便利です。

        > 他の夏モデルでも2.3インターフェースを採用しているメーカーが多いのも
        > そう言った懸念からかもしれませんね。

        そうでしょうね。ただこの辺りの断片化はゆくゆくは解決しなければならない問題なので、Googleの今後の舵取りには大注目です。Android6.0が出る頃には共通化されていればいいのですが(笑)

  • いつも拝見させて頂いてます。
    S3から着信ランプがつきましたが、動画を拝見してボディカラーの青と白では見え方がだいぶ違うように見えますが、管理人様が実機を見てこられた印象でも、ボディカラー白の着信ランプは遠目では気づかない程度なのでしょうか?

    • コメントありがとうございます!

      ちょっと記憶が曖昧ですが、やはり実際に見ても光が薄かったような気がします。Youtubeでどの動画を見ても、やはりホワイトでは着信ランプが光っていないようにすら見えてしまいます。

      ただし照明の関係もあると思うので、もう一度ちゃんと確認する必要がありそうです。

      ちなみに、記事本文でも書きましたが、ホワイトでは「戻る」と「メニュー」ボタン部分の発光も視認性が低かったです。