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Optimus G L-01E製品レビュー:Galaxy S III SC-06Dとベンチマーク対決!EcoモードをONにした状態でも勝利

ドコモスマートフォン「Optimus G L-01E」の製品レビュー5回目です。今回は本機種の性能を測定するため、いくつかのベンチマークテストを行なってみました。

Optimus G L-01Eのレビュー記事一覧

  1. Optimus G L-01E製品レビュー:開封~外観
  2. Optimus G L-01E製品レビュー:標準ホームは多機能で動作も軽快!感動するほどの出来の良さ
  3. Optimus G L-01E製品レビュー:使い勝手を良くする小さな便利機能が盛りだくさん
  4. Optimus G L-01E製品レビュー:独自機能をいくつか試してみました!Qメモは実用性がとても高い
  5. Optimus G L-01E製品レビュー:Galaxy S III SC-06Dとベンチマーク対決!EcoモードをONにした状態でも勝利

比較のためGalaxy S III SC-06Dも並行してテストしました。RAMサイズはOptimus G L-01Eと同じ2GBですが、採用しているSoCがSnapdragon MSM8960(CPU:1.5GHzデュアルコア、GPU:Adreno225)となり、夏モデルからの進化の具合をみるには丁度よい機種であると言えます。

Device Optimus G
L-01E
Galaxy S III
SC-06D
SoC Qualcomm Snapdragon APQ8064 Qualcomm Snapdragon MSM8960
CPU最大周波数 1.5GHz 1.5GHz
CPUコア数 4 2
GPU Adreno320 Adreno225
RAM 2GB 2GB
画面解像度 1280×720 1280×720
OS Android4.0.4 ICS Android4.0.4 ICS

さらに、Optimus G L-01Eに搭載されている「Ecoモード」をONにした状態でもテストしてみました。EcoモードはCPUの稼働コア数を1~2コアに制御することによりバッテリーの持ちを良くするというものです。EcoモードをONにした時にどのくらいのパフォーマンスの低下があるのかということを、表面的にでも計測できればと考えました。

なお、OSバージョンは両機種とも、Android4.0.4 Ice Cream Sandwichです。一度再起動した後、非充電状態で続けざまにベンチマークを各1回ずつ走らせました。

以下、その結果です。

Device Optimus G
L-01E
Optimus G
L-01E
(Eco)
Galaxy S III
SC-06D
AnTuTu Benchmark 13954 8296 6844
Quadrant 7594 5524 5015
Vellamo(HTML5) 1693 1698 1421
NenaMark2 60.1 60.1 59.0
SmartBench2012 5268 3375 2960
Linpack(Single) 244.412 199.603 87.417
Linpack(multi) 379.88 330.719 68.341
SunSpider() 1866.6ms 1839.7ms 1944.1ms
GLBenchmark
(2.1 Egypt Classic)
6773 6773 5682

ということで、Optimus G L-01Eが全てのベンチマークにおいてGalaxy S III SC-06Dを圧勝しました。同じQualcomm製のチップの中で上位と下位のモデルを比べてるわけなので、まあ当然の結果といえばそうかもしれません。

実際の操作においても確かな差を感じることができ、たとえばGoogleマップではOptimus G L-01Eの方が地図の描画が早く終わりますし、ホームでも、同じホームアプリを使用すればより動作にひっかかりが少なく滑らかに動きます。ひとつひとつはそれほど大きな差ではないのですが、トータルでのストレスの感じ方は大きく変わってきます。

一方、EcoモードをONにした状態でのOptimus G L-01Eも、そう悪くないスコアが出ています。総じてGalaxy S III SC-06Dより高いスコアであり、実際の操作においても良いパフォーマンスが期待できます。制御されるのはCPUのコア数のみですので、グラフィックス性能などそのほかの部分で差を付けたのだと考えられます。

実際にEcoモードをONにした状態でいつもどおりの操作をしてみても、同モードのOFF時と比べて大きな差は無いように感じられました。CPUの使用状況をモニタリングしてみると、クアッドコアで動作することは稀であり、ほとんどの操作でシングルまたはデュアルコアでの動作であることが確認できました。つまり、ほとんどのシーンでEcoモードをONにしていても動作に影響は無いということになると思います。であるならば、バッテリー消費が気になる外出時などは積極的にこのEcoモードを活用していきたいところですね。

・・・・・

ベンチマークのテスト結果については筆者の知識不足のため詳細な分析はできませんが、著名なベンチマークテストのすべてでGalaxy S III SC-06Dのスコアを上回ったということで、総合的にOptimus Gの方が性能が高いと言い切って良いのではないでしょうか。

今回の製品レビューではカメラ性能やディスプレイ性能など検証できないところもありましたが、少なくともレビューを行った部分については、とにかく動作が高速で安定性も高く、そして各機能は非常に多彩でした。Androidスマートフォンの進化はまだまだ続きそうですが、ここまでのひとつの完成形を見たような気がしました。

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