日経ビジネスオンラインは3月13日、「NTTドコモがスマートフォン向けに、ニュースや天気情報、交通案内など様々なコンテンツを月額固定料金で使い放題にするサービスを6月にも開始することがわかった」と報じました。
この報道によれば、ドコモはKDDIが提供中の「スマートパス」と同種のサービス「スゴ得コンテンツ(仮称)」を今年6月にも開始する予定で、初年度は500万、3年後には最大800万人の会員獲得を目標に掲げているとのことです。
面白いのは「スゴ得コンテンツ(仮称)」ではネイティブアプリの配信は行わず、HTML5を使ったいわゆる「ウェブアプリ」の形で配信するという点です。それぞれのOSでのみ利用できるネイティブアプリではなく、複数のOS間で横断的に使えるウェブアプリで配信するというところに、ドコモが年内に投入する予定のTizen OS搭載端末への配慮が覗えます。それだけではなく、噂の”ドコモ版iPhone”の登場とも関連している可能性も指摘されています。
スマートフォン向けのアプリやコンテンツは通常、iOSなら「iTunes Store」、Androidなら「Google Play」のように、OSに標準で用意されたマーケットを介して入手しますが、通信キャリアなどはユーザーの囲い込みを目的に、アプリやコンテンツを通常よりも安く入手可能な独自のマーケットを提供しています。KDDIは昨年の3月に「スマートパス」の提供を開始し、1年間で500万人の会員を獲得しています。また、ソフトバンクもYahoo!と手を組み、「Yahoo!プレミアム」という形でスマホ向けコンテンツの定額配信を行なっています。
情報元:日経ビジネスオンライン