MozillaはAndroid版「Firefox 27」のベータ版をGoogle Playストアで公開しました。
バージョン27では、マルチロケール版に複数の言語が追加されたり、セキュリティプロトコル「TLS 1.2」をサポートするなどの更新が行われています。
通常利用で影響が大きい更新としては、ページスクロール時のバウンドアニメーションが廃止されたことです。これまではスクロールをしてページ末端まで行くと、ページ自体がバウンドしてそれ以上スクロールできないことを知らせていましたが、バージョン27ではバウンド効果の代わりにAndroid OSで一般的に使われているグレーあるいはブルーの光りがふわっと走る効果が使われるようになりました。
バージョン27の更新内容は以下のとおりです。
- マルチロケール版にリトアニア語、スロヴェニア語、南アフリカ英語とタイ語が追加されました。
- TLS 1.2 (RFC 5246) をサポートしました。
- ファビコン関連の修正により、UIが向上しました。
- ページの末端でスクロールが止まるようになりました。
- 可読性向上のため試験的に、通常使用するフォントが Clear Sans になりました。
- ‘all:unset’ を利用してスタイルをリセットできるようになりました。
- JavaScript デバッガが難読化されたコードを整形し直して表示できるようになりました。
- fieldset 要素の overflow 属性が実装され、fieldset 内でのスクロールが可能になりました。
- セキュリティ向上のため、iframe サンドボックスで allow-popups ディレクティブが利用できるようになりました。
- CSS の cursor 属性値である -moz-grab と -moz-grabbing をベンダ接頭辞をつけなくても利用できるようになりました。
- SpiderMonkey が ECMAScript 6 の generator をサポートしました。
- ECMAScript 6 の関数 Math.hypot() を利用できるようになりました。
- Canvas が破線をサポートしました。
情報元:Mozilla