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東芝、小型イメージセンサーで大型センサー並みの画質を実現する「無限高画質」を改めて発表

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東芝は、小型イメージセンサーで大型センサー並みの画質を実現する技術「無限高画質」を開発したと発表しました。当ブログでは先月、日経テクノロジーOnlineからの転載でこの技術を紹介しましたが、今回、国内プレス向けに正式なニュースリリースが出されたので改めて紹介します。

スマートフォンのカメラの画素数は年々増加していますが、イメージセンサーのサイズが同じ場合は画素数の増加によって受光量が減り、感度が低下することでノイズが発生しやすくなります。ノイズを抑えようと露光時間を長くすれば、今度は手ブレによって画質が低下してしまいます。

これまではこの画質低下を防ぐために電子式手ぶれ補正が使われてきましたが、撮影画像の保持のために多くのメモリーが必要となるため、多数枚の合成ができずに大きなノイズ低減効果が見込めなかったといいます。

今回開発された「無限高画質」は、連続的に撮影される多数の画像を独自の「動き検出技術」で手ブレを補正しながら、画像1枚分のメモリで順次合成することで、ノイズが少なく鮮明な画像を生成します。複数の画像を合成することで、ランダムに発生しているノイズが除去でき、さらに被写体の輪郭などは重ね合わることでより鮮明な画像にすることが可能だということです。

東芝は今後、「無限高画質」技術をスマートフォン、タブレット、車載、監視、内視鏡などの各種カメラ撮像での実用化に向けて研究開発を進めていくとしています。

情報元:東芝