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HTCのSIMロックフリースマホ「Desire EYE」を数日間使ってみた感想その2。設定をいじらなくても納得のいく自撮りができるのがいいね

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10月17日に発売となったHTCのSIMロックフリースマートフォン「Desire EYE」を数日間使ってみた感想を綴ります。今回はカメラ編です。

フロントカメラは逆光でも顔が明るく撮れた

フロントカメラの性能をひとつの売りにしている本モデルですが、触れ込みのとおり、とてもよく写せているように感じました。特に逆光時の写りがよく、フレアを抑えて顔の輪郭やパーツをくっきり写してくれます。またフロントにもLEDフラッシュがあるおかげで、わりと強い逆光でもなんとか表情が見えるくらいの写真を撮ることができました。

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特にグループショットの時には設定をいじったりする余裕がないことがほとんどなので、デフォルトの状態でこれだけしっかり、失敗なく写ってくれると有難いです。またレンズは広角なので多人数でのグループショットがしやすいところも良いです。手を目一杯伸ばせばきっと成人男性4人位は余裕で収められるのではないでしょうか。

設定要らずでそのまま”いい顔”が撮れるのがGood

撮影画面で直接レベルを調整できる「美肌効果」機能を使うことで、自分の顔ではないかのようなツルッツルな顔が撮れます。また自撮りモードでは2秒のタイマー撮影がデフォルトで有効になっていて、グループショットの時に皆がキメ顔()を作る余裕があります。これらの機能は最近の機種では特に珍しいものではありませんが、HTCの場合はカメラの設定をいじらなくてもデフォルトでこれらの設定や効果がONになっているので、買ってきて何も考えずにそのまま使えば誰でもそれなりに見栄えの良い写真が撮れてしまいます。

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カメラアプリのインターフェースはシンプルで直感的

カメラアプリのインターフェースもシンプルで迷わせない構成になっています。iPhoneのように撮影モードを左右フリックで切り替えられるのも直感的で良い感じです。

設定を深く見ていけば細かい便利機能がそれなりに多く用意されていて、たとえば「音声シャッター」はスマートフォンを少し遠いところに置いて自撮りする時に便利で、しかもタッチしたりカメラボタンでシャッターを切るよりも手ブレが起こりにくくて良いです。カメラボタンを長押しした時に「メインカメラ」と「インカメラ」のどちらを起動するかを選択できる設定も気が利いています。

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シーン選択は少なめ。料理には標準で最適化されている

リアカメラの写真のシーン選択は「自動」「夜景」「HDR」「手ブレ防止」「手動モード」「ポートレート」「風景」「文字」「マクロ」の9つと、少し少ない印象です。子どもやペットの動いている姿を撮影する時には「スポーツ」や「ペット」といった選択肢が欲しくなります。なお「料理」がない理由ですが、HTCの中の人が言うことには、料理はスマートフォンのカメラで最も撮影されるもののひとつなので、標準状態(自動)で料理がよく写るように調整されているとのことです。

一方で、フロントカメラにはシーン選択が用意されていない機種もあるなか、Desire EYEには数は少ないながらシーン選択が用意されています。「HDR」撮影もできます。

その他の感想

撮影モードには、リアカメラとインカメラの両方で同時に撮影する「スプリットキャプチャ」や、撮影者の顔を含めた写真が撮れる「クロップミーイン」など数種類が用意されていますが、正直なところ私にはどれも魅力的に映りませんでした。自分の顔が一緒に撮れても嬉しくないというか、そんな写真見たくないからです・・・。もっと別の、たとえば「背景ぼかし」や、静止画と音声が同時に撮れるようなモードが用意されていると楽しめると思いました。

絵作りについては語れるほどの知識がなくコメントしづらいところですが、Desire EYE本体のディスプレイで見る限りではコントラストの高い非常にメリハリのある鮮やかな写真が撮れているように思います。多少明暗がありすぎて影や光の箇所のディテールが飛んでしまっているところもありましたが。

カメラの全体的な雑感としては、リアカメラは標準クラスで可もなく不可もなく。フロントカメラはLEDフラッシュやシーン選択による写りの良さが本当に魅力的で、しかも誰でも簡単に失敗の少ない撮影ができるということで、家族や友人、恋人などとのグループショットを頻繁に行う人であればきっとこのスマートフォンに満足できるのではないかと思いました。