アクセサリー レビュー

ABOATのリバーシブル構造なUSB micro B充電ケーブル3本セット(0.5+1.0+2.0m)を試す

前回、ABOATというブランドのUSB Type-Cケーブルのレビューをしましたが、今回は同じABOATのUSB micro Bケーブルのレビューをしてみたいと思います。

レビューする製品はこちらです。

0.5m、1m、2mの3本のmicroUSBケーブルがセットになったものです。価格は税込799円。別途、送料がかかります。

最大の特徴はプラグがリバーシブル構造になっていることです。Type-Aとmicro Bのどちらのプラグもリバーシブルになっていて、表裏を気にすることなく機器に挿入することができます。

またアマゾンの商品ページによると、アルミ皮膜によって外部電磁抵抗を軽減し、高速な充電が可能。10,000回の折り曲げテストでも断線しない。1日に3回の使用頻度であれば何年間も使える、などとされています。通常使用であれば半年間の交換保証が受けられるとのことで、それなりに安心感はあります。そして何より安いです。

内容物

 

入っていたのがこちら。USBケーブル3本と、これらを納めるポーチです。ポーチは価格なりの質で、ケーブルの収納や持ち運びなど、最低限使えそうな感じです。

プラグの形状と構造

プラグの先端を見ると、micro B側の形状が通常とは異なるひし形になっていることが確認できます。通常は台形なのですが、ひし形にすることによってリバーシブルを実現しています。

またA側はプラグ内部の構造が通常と異なり、中央を分離する板状のパーツの表裏両側に金属端子が配されています。板状のパーツは耐久性が気になりますが、指で倒してみてもすぐに元通りになって折れたりはしなかったので、心配する必要はなさそうです。

ちなみに通常のUSB micro Bのケーブルはこのような形状になっています。

実際に差し込んでみた感想ですが、表裏を気にすることなく挿せるのはUSB Type-Cで実証されている通り大変便利です。なかなか挿せないと思ったら表裏が逆だったという経験は誰にでもあると思いますが、これが解決されるだけでストレスは激減します。挿し間違えによる破損で発熱して火事になったという事例も実際に起っていますから、その点でも安心です。

ケーブルと耐久性

見た目は極普通のケーブルです。曲げはあまり滑らかでなく、折り目もなかなか消えません。

前回のUSB Type-Cケーブルのレビューでは、何回かの折り曲げテストでシース(外部皮膜)が破けて内部が露出してしまい、耐久面があまり高くないことをお伝えしたのですが、今回同様のテストを行ってみた結果、シースは破けませんでした。

見た目はまったく同じ素材に見えるのですが、ケーブルの耐久性は今回レビューした製品の方が高くできているようです。

ただ、端子の付け根部分の剛性は貧弱で、指で少し力を入れて傾けていくと簡単に折れ曲がってしまいます。アマゾンのカスタマーレビューによると、完全に折れてしまい、端子部分だけがスマートフォン側のソケットに収まったままになってしまったという事例も実際にあったようです。やはり耐久面に課題がありそうです。

充電性能を検証

QuickCharge2.0対応のAnker製充電器を使って充電性能をテストしてみました。

この充電器はQuickCharge2.0の状態で充電が出来ている時、ランプが緑色に点灯します。問題なくQuickCharge2.0で充電できることを確認しました。

また電圧は8.94V、電流は1.14A、電力は10.217Wとなり、充電性能自体も問題がないことを確認しました。2mの長いケーブルで測定しても数値はほとんど同じでした。

同じ機材でAnker製ケーブルを使ってテストした結果です。ほぼ同じですね。

まとめ

プラグの表裏を確認しないで挿せるのは、特に暗がりでの充電時にとても便利です。また、長さの違う3本のケーブルを安価に入手できるところも良いです。2mのケーブルは何をするにもゆとりがあって、取り回しが楽です。

充電性能には問題がないようです。ただUSB Type-Cケーブル同様に、耐久面に難ありといったところです。

協力:AboatDirect jp