ソニーは、これまでXperia Projectorと呼んでいたプロダクトを「Xperia Touch」という名前で今春発売すると発表しました。日本での発売についてはまだ案内がなく、価格帯も不明です。
Xperia Touch(Xperia Projector)は、23インチから80インチまでのスクリーンが投影できる、据え置き型のプロジェクターです。OSにはAndroid 7.0 Nougatを採用しています。
壁やテーブルにスクリーンを投影して大画面でゲームをしたりビデオ視聴をしたりできるのですが、スクリーンに手で触れて操作できるのが大きな特徴で、しかも最大10点のマルチタッチに対応しているので、机に原寸大に表示させたピアノで和音を弾いたり、2人でエアホッケーゲームをすることなどが可能です。PlayStation4 Remote Playにも対応しています。
物理的に存在しないスクリーンに”触れて操作する”というのは不思議に感じますが、Xperia Touchは赤外線とカメラを組み合わせた毎秒60フレームのリアルタイム検出を行うことで、これを実現しています。遅延は少ないとされています。
下の動画はソニー公式のプロモーション動画と、海外ガジェットサイト「PhoneArena」によるハンズオン動画です。
スペック情報も公開されました。
- サイズ:69 x 134 x 143 mm
- 重さ:932 grams
- センサー:電子コンパス、GPS、照度、気圧、温度、湿度、人物感知
- カメラ:1,300万画素Exmor RS for mobile
- OS:Android 7.0 Nougat
- メモリー3GB RAM、32GB ROM
- プロジェクションディスプレイ:0.37 SXRD、1366×768ピクセル、23-80インチ、明るさ100ルーメン、コントラス4000:1
- 通信機能:Bluetooth4.2、Wi-Fi 11 a/b/g/n/ac、USB Type-C、NFC、HDMI Type-D
ソニーはこのほか、開発途中のプロダクト「Xperia Ear Open-style」と「Xperia Agent」についても発表しています。
Xperia Ear Open-styleは、昨年日本でも発売された「Xperia Ear」の、耳を塞がないイヤホンを採用したモデルです。
Xperia Earはスマートフォンと連動し、各種情報を耳から音声で取得するガジェット。今回発売されるOpen-Styleは耳を塞がないので、周囲の音を聞きながら、情報取得や音楽視聴、ハンズフリー会話などを楽しむことができます。
もうひとつのXperia Agentは、声やジェスチャーに反応して有益な情報を提供したり、音楽をかけたり、家電のコントロールなどができるパーソナルアシスタント端末です。
これまでも何度か披露されているのですが、今回はソニーエージェントテクノロジーとLINEが新しく推奨するクラウドAIプラットフォームとの連携について、検討を開始。双方の技術・サービスを活用し、スマートプロダクトのより豊かな体験を提供していくということが発表されました。
情報元:ソニー