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iida INFOBAR A01を触った感想

iida INFOBAR A01

iida INFOBAR A01

iida INFOBAR A01に触れる機会がありましたのでレポートします。

寸法以上にコンパクトで薄く感じます。どこもかしこも角が取られていて、手に非常によく馴染みます。作りとしてはすごくシンプルです。繋ぎ目のない、ひとつの完成された物体のようです。

カラーラインアップはKURO(黒)、NISHIKIGOI(赤×白×ブルー)、HACCA(白×グレー×黄緑)、CHOCOMINT(薄緑×緑×茶)とあり、KUROとHACCAがつや消しのマットな質感で、NISHIKIGOIとCHOCOMINTがツヤツヤした光沢のある質感です。どれも個性的で尖ったインスピレーションですが、私はまるで革素材のように感じられるKUROに惚れました。

ボタン類も大変押しやすいです。前面の基本操作ボタンは凸型になっていて、しかもかなり大きいので誤操作などありえません。電源ボタンやボリュームボタンも程よく突起していて、見た目以上に押しやすかったです。

一つ残念だったのが、スクリーンONが電源ボタンでしか出来ないことです。物理キーを搭載しているモデルでは一般的(?)にはホームキーにてスクリーンONが行えますが、A01では出来ません。ホームボタンが大きいので誤動作を防ぐための措置なのだと思われます。

オリジナルUIであるiida UIは、見た目はかなりcoolです。

一言で言えば、「ホーム画面とドロワーが融合したもの」といったところです。iida UIにはAndroid機では標準で備わっているドロワー(アプリ一覧画面)が存在しません。アプリアイコンはホーム画面にすべて置かれた状態になっています。このあたりはiPhoneに似ています。ただ違うのは、iPhoneは画面を横にスクロールしていくのに対し、A01は縦にスクロールします。また、無造作にアイコンが置かれていても目的のアプリを探すのが大変ですから、配置を自由に動かしたり、区切り線を入れてカテゴライズできるようになっています。

写真や、予め用意されているウィジェットを配置することも出来ます。しかし残念なことにサードパーティー製アプリのウィジェットは置くことが出来ません。ホームスクリーンを右にスワイプするとAndroid標準のホーム画面のようなもの表示され、ここへウィジェットを配置することになります。

動作は今夏の他のシャープ製機種と同じく、とても軽快に動いていました。特にiida UIのホーム画面での操作は、バウンドするアニメーションが使われていて気持ちよく動かせます。いわゆるヌルヌルというやつですね。タッチ性能も良いです。動画は撮ってきませんでしたがブラウザやGoogleマップでの動作もとても軽快でした。

あまり参考にはなりませんがQuadrantも一応走らせてみました。初回計測のみで、1460というスコアでした。大体他の機種と同程度ですね。NEOCOREによるグラフィックテストでも55.5FPSという同じくらいのスコアが出ています。

システム情報です。ビルド番号は00.00.06.R5161 release-keysとなっていて、リリース版に近いもののようです。

ROMサイズは2GBとなっていました。この容量は他機種へのアドバンテージになりますね。

機能面では、シャープ独自の通知エリア内でのクイック設定変更や、ホームボタン長押しによるタスクキルも健在で、悪くありません。端末単体でのスクリーンショットにも対応していて、電源ボタンとホームボタンの同時押しにより実行できます。

オーディオジャックが備わっていないのでmicroUSBポートに変換ケーブルを挿してヘッドフォンなりと接続する形になります。ワンセグのアンテナが見当たらなかったので係の方に聴いてみたのですが、どうやら本機には搭載されていないようです。ワンセグを視聴する際にはmicroUSBに「3.5Φ変換ケーブル」を接続する必要があるとのことです。ここはマイナス点に成りうると思います。

あとは起動にかかる時間が長いことも欠点でしょうか。他のシャープ製端末よりはマシでしたが、それでも約1分かかってしまいます。リリース版までに短縮されることを望みます。

総評

顔も良いのに頭も良いのかこのヤロウ。といった感じです。

デザインについては好き嫌いがあるでしょうが、完成度という意味では大変高いものに仕上がっていると思います。個性的でいいですね。

動作は軽快です。特に問題となる箇所は見当たらなかったです。WEBサイト閲覧から動画視聴、ゲームまで、幅広く快適に利用出来ると思われます。

iida UIについては評価が分かれるところでしょう。Android標準のスタイルに慣れている人からすると、逆に複雑化されたような印象を受けると思います。その理由として、メインホームとサブホームの使い分けが必要である点がひとつ。ホーム画面をいつも管理しておく必要がある点がひとつです。しかしA01が初めてのAndroid機になる方にとっては、インストールしたアプリがホームに次々と追加されていくスタイルは逆に単純で分かりやすく感じるのかも知れません。

ハード面でのマイナス点として、オーディオジャックが備わっていない点と、ワンセグ用アンテナが搭載されていない点があります。特にワンセグの視聴には専用ケーブルの接続が必要であるという点がなんとも惜しく感じる点です。このあたりをどう捉えるかによって評価が変わってきそうです。

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