Android デバイス&OS

Googleがハードウェア新製品を一挙発表。第2世代Pixelスマホや2in1コンバーチブルPCなど

Googleが10月4日(現地時間)にいくつかの新しいハードウェア製品を発表しています。

「Made by Google product」と呼ばれるこれらの製品は、Googleがいちから設計して開発した「Google純正品」とも言えるものであり、Googleが描いているこれからのOS、デバイス像を示しています。

発表されたもの

概要・発売エリア・発売日・価格

Pixel 2 / Pixel 2 XL

Nexusの後継ブランド「Pixel」。そのPixelブランドのスマートフォンの第2世代モデルが、今回発表された「Pixel 2」と「Pixel 2 XL」です。

前モデルは特にカメラに定評がありましたが今作も性能は抜群らしく、カメラ性能を評価する権威あるサイト「DxOMark」では、モバイル部門において現時点で最高得点となる「98点」がつけられています。これはiPhone 8(92点)とiPhone 8 Plus(94点)をも凌ぐスコアです。

流行りのデュアルカメラではありませんが、一眼レフカメラのように背景を大きくぼかしたポートレートや、光学式手ぶれ補正&電子式手ぶれ補正による画像安定化、HDR+による低照度下における撮影性能などが大きく評価され、高評価を得ています。ARを活用したユニークな撮影モードも用意されています。

そしてオリジナル品質の写真・動画がGoogleフォトに無制限にアップロードすることができます。これはPixelスマートフォンのみの特典で、2020年までに実現されます。

Google I/O2017で発表されたGoogle Lensの機能も新たに追加されています。カメラごしに見たランドマークや書籍、映画、アルバム、アートワークなどの情報を検索、表示してくれます。

本体はIP67等級の防水に対応しました。アルミユニボディーを採用し、質感が高められています。

本体両サイドには「Active Edge」と呼ばれるセンサーが組み込まれていて、本体を握るだけでGoogleアシスタントが起動できるようになっています。

Pixel 2とPixel 2 XLの違いはディスプレイと本体サイズ/重量、バッテリー容量です。

ディスプレイはPixel 2が5インチ(1,920×1,o80)のAMOLEDで、Pixel 2 XLが6インチ(2,880×1,440)のpOLED。本体サイズ/重量は、Pixelが145.7×69.7×7.8mm/143gで、Pixel 2 XLが157.9×76.7×7.9/175g。バッテリー容量は、Pixel 2が2,700mAhで、Pixel 2 XLが3,520mAh。

XLモデルは前作が5.5インチだったので、さらに大型化したことになります。そして上下のベゼルが極端に狭くなり、フルディスプレイと呼べるほど先進的な外観になりました。

左がPixel 2、右がPixel 2 XL。

他のスペックは全て同じで、Android 8.0 Oreo、Snapdragon 835プロセッサー、4GBメインメモリー、64GB/128GB内蔵ストレージ、1,200万画素背面カメラ、800万画素前面カメラ、USB-C(3.1 Gen 1)、IEEE802.11 a/b/g/n/ac Wi-Fi、Bluetooth 5.0、指紋センサーなどとなっています。

対応ネットワークは以下のとおり。通常のSIMカードスロットのほかeSIMも搭載しています。

米国、英国、オーストラリア、カナダ、ドイツ、インドにてPixel 2とPixel 2 XLの両方が発売。イタリア、シンガポールにてPixel 2 XLのみが発売されます。日本での発売については今のところ案内がありません。

米国では予約受付けはすでに開始されていて、10月17日に出荷されます。価格はPixel 2が649ドル(約73,000円)~、Pixel 2 XLが849ドル(約96,000円)~です。

Pixel 2, Ask more of your phone – Google Store


 

Google Home Mini / Google Home Max

スマートスピーカー「Google Home」に、小型モデルと大型モデルが新たに追加されました。今後は既存のGoogle Homeと合わせて3モデルでの展開となります。

Google Home Miniは高さを約3分の1にした小型モデル。可愛らしい丸型のデザインが採用されています。筐体はファブリック(布)製で、チョーク、チャコール、コーラルの3色が用意されています。

Google Home Maxは高音質、大音量のサウンドを実現した大型モデルです。4.5型のウーファーを2基内蔵し、通常のGoogle Homeと比べて20倍大きな音が鳴らせます。またAIでサウンドを最適化する「Smart Sound」という機能も搭載されています。縦にして置くこともできます。

Google Home Miniは日本でも発売されます。Googleストアなどで購入できます。発売日は10月23日。価格は6,480円です。

Google Home Maxは今のところ日本での発売予定はなし。価格は399ドルです。

Google Home Mini – 小型スマート スピーカー – Google ストア
Google Home Max – Multiroom Wifi Speaker – Google Store



 

Pixelbook

Chrome OSを搭載したコンバーチブルタイプの2in1 PCです。ラップトップ(ノートPC)、タブレット、スタンドの3つのスタイルを用途に合わせて切り換えて使うことができます。

Googleアシスタントが組み込まれているのが最大の特徴で、声で「OK,Google」と呼びかける方法はもちろん、キーボードの専用キーを押下することでもGoogleアシスタントを起動することができます。

また、併せて発売される専用スタイラスペン「Google Pixelbook Pen」(別売り)は、ボタンを押したままディスプレイ上の画像やテキストを丸で囲むと、Googleアシスタントがその情報を表示します。

ディスプレイは12.3インチ、2400×1600ドット液晶。プロセッサは第7世代のIntel Core i5/Core i7、メモリーは8GB/16GB、ストレージは128GB/256GBまたは512GBから選べます。

本体の厚みは10.3mmで、重さは1.1 kgです。

価格は最小構成で999ドル(約112,000円)。Pixelbook Penは99ドル(約11,200円)。米国、英国、カナダで10月中に発売されます。

日本での発売は不明です。


 

Pixel Buds

Googleアシスタントと連携していろいろな機能が使えるワイヤレスイヤホンです。タッチセンサーが搭載されていて、音量調整や音楽のコントロールなどができるようになっています。

Googleアシスタントとの連携で最もユニークな機能が40カ国に対応した「リアルタイム翻訳」です。相手の話す内容を翻訳し、結果を音声で返してくれます。

重さは約14 g。充電ケーブルと充電ケースが付属して価格は159ドル(約18,000円)。

発売は11月ですが、これも日本での発売は不明となっています。

 

Google Clips

テーブルに置いたり椅子にクリップするなどしてハンズフリーで撮影することを前提としたカメラです。

AIが判断して自動的に撮影をしてくれるので、子供やペットの自然なアクションを記録するのに最適です。

「クリップ」と呼ばれる極短いモーション動画(連続した静止画像)で撮影されます。このほかにMP4、GIF、JPGでの記録もできます。ただしどれも音声は記録されません。

撮影後はデータがスマートフォンにワイヤレスで転送され、保存したり削除したり、Googleフォトにオンライン保存することができます。

サイズは49×49×20mm。重さはクリップなしで42.2g。クリップ付きで60.5g。


 

Daydream Viewアップデート版

「Daydream View」のアップデート版が発表されました。

Daydream Viewはスマートフォンを装着して使うVRゴーグルです。米国などでは昨年発売されています。

アップデート版ではレンズが新しくなり視野角が100度に拡大。装着感の改善や、スマートフォンの放熱への対策も行われています。

価格は前モデルよりも20ドル高い99ドル(約11,000円)。発売時期は今年後半で、日本でも発売されます。

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