トヨタのカーナビアプリ「TCスマホナビ」に車線ごとの渋滞情報が追加。2018年春より提供

トヨタが配信しているカーナビアプリ「TCスマホナビ」に、2018年春よりレーン別の渋滞情報が追加されます。はずは東京都心部が対象です。

レーン別の渋滞情報というのはつまり「車線ごとの混雑情報」です。渋滞している車線を色で表示し、同時に音声で知らせます。タップすると実際の映像がポップアップして表示されます。

これまでは道路の区間単位でしか認識できなかった渋滞情報が車線単位に認識できるので、より最適なルートの組み立てに役立ちます。

トヨタは今年4月から、KDDIと東京ハイヤー・タクシー協会と共同で、通信型のドライブレコーダー「TransLog」を搭載したタクシーからリアルタイムに取得する大容量の走行データを解析して活用する実証実験を行っています。

今回の「レーン別の渋滞情報」はこの実証実験の成果として提供されるもので、「TransLog」から得られるデータをAI(人工知能)を用いて解析することにより、車線ごとの混雑情報を割り出しています。

まずは情報の提供範囲は東京都心部のみで、対象アプリもTCスマホナビのみとなりますが、ユーザーの利用状況や各種技術的評価を行い、提供地域や利用できる端末を拡大することも検討していくとしています。

また、タクシーの走行画像データからは工事や事故の情報、障害物、駐車場の空き状況、道路沿いの店舗の混雑状況など様々な情報が得られるため、それらの情報をリアルタイムに抽出して新たな情報サービスとして提供する開発を進めていくとのことです。

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