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楽天が携帯キャリア事業への参入を表明。第4の携帯キャリアになるかも

楽天が携帯キャリア事業への新規参入を目指すことを決めたと、1週間ほど前に発表しています。

4G用の周波数である1.7GHz帯と3.4GHz帯の割り当てを総務省に申請し、認められれば、新規に会社を設立して2019年中にもサービスを提供する予定とのことです。

2018年1月~2月頃に申請が行われ、割り当てられるかどうかの結果は2018年3月末頃に発表される見込みです。

携帯電話サービスを提供するMNO(Mobile Network Operator、移動体通信事業者)は、日本には現在、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの3社しかありません。

ここ数年で話題になったMVNOは、MNOから通信設備の一部を借りて、自社ブランドをのせて携帯電話サービスを提供している事業者です。現在楽天が提供している「楽天モバイル」もこの仕組みにより提供されているのですが、MVNOには参入や運営にかかるコストが少なくて済む分、特定の時間帯に通信速度が落ち込むことがあったり、キャリア決済が提供できないなど、MNOに対して不利な部分もあります。

もしも楽天が周波数の割り当てを勝ち取り、MNOの免許が取得できれば、楽天は第4のMNOとして携帯電話サービスを提供できるようになり、以降は既存3社に楽天を加えた4社で市場を牽引していく形になります。

楽天は、MNO事業への参入が実現した場合、安くて利用しやすい料金を提供するとともに、モバイル端末向けのオンラインショッピング、ストリーミングサービス、革新的な決済手段などをユーザーに包括的に提供することができるようになると説明しています。

ポイントサービスも絡めてスマートフォンをこれまでにないくらいの低価格でお得に使えるようにし、かつ、総合インターネットサービス会社としてこれまで培ってきたノウハウを活かした高品質なサービスを提案していく考えです。

楽天の携帯キャリア事業への参入と展望について、現実的ではないとする意見もあるようです。既存3社と同水準の品質でサービスを提供するためには莫大な時間とコストが必要となるからです。

楽天がどのように道を切り開いていくのか、見ものです。

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