イヤホンをAirPodsに変えた話(後編) – ゼロから始めるスマートフォン
アクセサリー レビュー

イヤホンをAirPodsに変えた話(後編)

ワイヤレスイヤホン「AirPods」の感想の後編です。

後編では外観や装着感、便利機能など、実際に使ってみて感じたことをまとめました。前編はこちらです。

似合わないのは私だけ・・・?

手に持って眺めている分には悪くないデザインだと思うのですが、着けている自分を鏡で見てみると、あまりの”馴染んでいない感じ”にショックを受けます。おかしなものが耳についているという印象が凄まじいです。

ランニング中は格好など気にしないので平気です。でもAirPodsを着けたままコンビニで買い物をする勇気はありません。自意識過剰でしょうか。

やはり世間で「耳からうどん」と揶揄されているように、両耳から下へと垂れ下がる白い棒が激しい違和感を感じさせます。もしこの棒が半分くらいの長さであればまだマシだったかもしれません。

質感や手触りはプラスティックそのもので、金属やガラスのような重厚感は感じられません。どこにも角がなく滑らかな形。色は白一色。恐ろしいほどシンプルなデザインで私は好みですが、何も知らない人が見たらきっと2万円近くもするものだとは思わないはず。つまりちょっとチープに見えるところがあります。

ポケットに入れて気軽に持ち運べる

基本的に付属のケースに入れて持ち運ぶことになります。ケースは手に握り込めるほど小さく、丸っこい形をしているので、ズボンのポケットに入れておいてもまるで邪魔に感じません。出し入れもする時もスムーズです。

これだけケースの携帯性が高いと、イヤホンを使った後は必ずケースに仕舞う癖が付くので、イヤホンだけ置き忘れたり、どこかへ行ってしまうという心配は要らなそうです。

ケースは強く握っても歪んだり軋んだりせずそれなりに強度があるので、ある程度なら外部から衝撃や圧力がかかっても大丈夫な感じです。

つけ心地

私はiPhone 8を買った時に付いてきたEarPods(有線イヤホン)と相性が悪すぎて、仕方がなく他のイヤホンを買ったという経緯があります。EarPodsはヘッド部分がとても軽いうえにインナーイヤー型なので耳に固定する力が弱く、ケーブルが衣服に引っかかりすぐに耳から外れてしまうんです。

AirPodsもEarPodsと同じ形状なのでその点を心配していたのですが、実際に使ってみると、飛んだり跳ねたり、頭を上下左右に激しく振っても耳から外れることはなく、かなりフィットした状態で使えました。ケーブルが無いだけでこれだけ安定感が違うのかと驚きました。

高い安定感に加えて、これまで経験したことのない開放感も感じることができました。引っかかる、引っ張られる、絡まる、しまいにくい・・・。完全ワイヤレスイヤホンだとこういったこれまで感じていた不快感からすべて開放されます。首を動かした時にケーブルが引っ張られるあの嫌な感じがしません。肩や耳にケーブルをかけることで感じる僅かな重みやストレスもありません。仕舞うのにケーブルをくるくるっとやったり、取り出してからケーブルを真っ直ぐに伸ばしたりする必要もないのです。

ランニングのときは念のためにイヤーフックと呼ばれるアクセサリーを付けて走っています。これを付けると耳にしっかり固定することができるので、落下の心配をさらに減らすことができます。ただしイヤーフックを着けたままケースに入れることができないので、毎回着脱に手間がかかります。

AirPodsの次期バージョンが出るとしたら、ぜひイヤーフック付きのスポーツモデルを併せて出してもらうか、ケースをイヤーフックを着けた状態でも収納できるように改良してもらいたいところです。

本体はとても軽くてカナル型のイヤホンのように強い装着感もないので長時間着けていても耳が疲れないです。でもそれが災いして着けていることを時々忘れてしまうことがあります。それで耳を拭った時にAirPodsが外れ、地面に落ちそうになったことが2回ほどありました。バッグを背負うこともありますし、これから寒い時期になると上着を着たり脱いだりも頻繁になりますから、いつか落とすだろうなという危機感はあります。

左右を紐でつなぐアクセサリーを使うなど(本末転倒な気もするが)、今後何らかの対策をとらなくてはならないと感じています。

周りの音が聞き取りやすい

まさにインナーイヤー型イヤホンの特徴のとおり、音楽を聴いていても周りの音がそれなりに入ってくるので、家族からの呼びかけにも対応できますし、短い会話ならそのままできてしまいます。そしてランニング中は車の音が聞こえるので事故防止になります。

片耳でも使える

実はランニング中や料理中などそれほどコンテンツに没頭しなくても良いときには、片耳だけで使っています。

AirPodsは片耳だけの使用にも対応していて、耳につけている方だけが接続される仕組みになっています。

音漏れ

静かにしなければならないところではあまりボリュームを上げすぎない方が良いです。インナーイヤー型は仕組み上、音が漏れやすいので、小さめの音量設定を心がけるようにしています。

私の用途ではそれほど困っていませんが、もし公共の場などでも音楽や動画を大ボリュームで楽しみたいという場合にはAirPodsは不向きです。

マイクの性能は悪くないと思う

棒の一番下の部分がマイクになっていてハンズフリー通話などに使えます。それほど使う頻度が高くないので詳しく検証できていませんが、他のマイク内蔵ヘッドセットと性能がそれほど違うようには思いません。

高い接続性

iPhoneとのペアリングは、蓋を開けた状態でケースごとiPhoneに近づけるだけです。そして一度ペアリングが済めば、以降はケースの蓋を開けるだけで自動的に接続されるようになります。蓋の開け締めで電源がオン/オフされるようになっているんですね。ですから接続のたびに電源を手動で入れたり、iPhoneで何か操作をしたりする必要はありません。この接続の簡単さ、わかり易さもまたAirPodsの大きなメリットです。

Apple Watchとの接続も簡単で、AirPodsを耳にしてからAIRPLAYの接続先をAirPodsに指定するだけです。

曲送り/曲戻しはダブルタップで

AirPodsの左右にそれぞれセンサーが付いていて、ダブルタップすることでいくつかの操作が行えるようになっています。

操作できるのは「Siriの起動」「再生/一時停止」「次のトラック(曲送り)」「前のトラック(曲戻し)」の4つで、設定アプリでいずれかを選択しておくことで、ダブルタップ時にそれが実行されるようになります。私は左に「前のトラック」、右に「次のトラック」を割り当てています。

軽くタップするだけで操作ができるのでとても楽で、この操作方法は気に入っています。前のイヤホンでは小さなボタンを割と強い力で押し込む必要があったので、特にランニング中は煩わしく感じていました。

欲を言えば片耳装着時でも曲送りと曲戻しの両方が操作できるようになると嬉しいです。現状はどちらか一方しか割り当てできません。また、ボリューム調整もタップで操作できるようにしてほしいです。

ボリュームに関してはApple Watch側のデジタルクラウンを回して調整することもできるのですが、ミュージックアプリが表示されている状態でなければならず、いちいち表示を切り替えるのが面倒です。

電池持ちと充電

バッテリー切れで困ったことは一度もありませんでした。ケースにバッテリーが内蔵されていて本体をケースに仕舞うだけで自動的に充電されるので常に本体のバッテリーは100%に近い状態です。

ケースのバッテリーは私の場合3~4日に1度充電すれば切れることはなく、かなり持ってくれる印象です。充電は普通のLightningケーブルで行えます。iPhoneの充電環境がそのまま使えるので外出時にも気楽です。

ケースをiPhoneに近づけるだけでバッテリー残量が確認できるところも良いです。インジケーターだけでなくしっかりパーセンテージで表示してくれるので安心できます。

Apple Watchに接続中はApple Watchでもバッテリー残量を確認することができます。

耐久・防水性

幸いまだ落としたりぶつけたりしていないのではっきりとしたことは言えませんが、見た感じそれほど強い素材を使っているようには思えませんので、落としたり強くぶつけたりすると高い確率で壊れるような気はしています。

少なくとも耐摩耗性は低いようで、ケースは1か月足らずの使用で細かい傷がたくさん付いています。気になる方はAmazon等で売っているAirPods用のケースを着けて持ち歩いたほうが良いかもしれません。

もうひとつ気になるのは水や汗への耐久性です。AirPodsはある程度の水濡れにも耐えるという意見もあるようですが公式には防水には非対応とされています。汗くらいでは多分問題なく、実際に私も真夏のランニングを何度もしていますがトラブルは起こっていません。ですが、強めの雨が降っている時のランニングは避けるようにしています。これまで使っていたイヤホンは防水に対応していて、雨が降っていても気にせず走りに行けたので、この点は残念に思います。

なお、防水に対応したAirPodsの新モデルが来年早々にも発売されるという噂があります。

その他

これまで使っていたワイヤレスイヤホンは一応AACに対応していたのですがキーボードのタップ音のズレは酷いものがありました。AirPodsではこのズレがほとんどなく快適です。

総括

とても小さいものなので紛失や落下による故障の可能性が常につきまといますし、見た目の問題もありますからすべての人におすすめできる製品ではないものの、iPhoneをはじめとするApple製品との連携はパーフェクトで、一度使ってしまえばそのスマートさの虜になってしまうと思います。少なくとも私はそうでした。

一方で、私にとっては見た目の悪さは割とクリティカルな問題で、使いたいのに使えないシーンがあるのは何とも歯がゆいところです。このあたりが次期モデルで改善され、そのうえで防水対応やスポーツタイプの追加などの進化をしてくれれば、最強の完全ワイヤレスイヤホンとして多くのiPhoneユーザーにおすすめできるようになると思います。