Android デバイス&OS

Google Pixel 3の発売日やスペック、機能など お財布機能対応 ドコモとソフトバンクからも発売

Googleが10月10日に日本で発表したスマートフォン「Google Pixel 3」について情報を集めました。

Google Pixelをおさらい

Google Pixelシリーズは米Googleが開発・販売するAndroidスマートフォンで、かつてAndroidスマートフォンのリファレンスモデルとして世界各地に投入されてきたGoogle Nexusシリーズの後継にあたります。

Pixelスマートフォンは今作で3世代目となります。1世代目と2世代目は日本への投入が見送られたため、Pixelスマートフォンが日本で発売されるのは今回が初めてのこととなります。

普通のAndroidスマホとの違い

PixelスマートフォンはAndroid OSを開発するGoogleが自ら開発・販売するスマートフォンです。OSは発売時点で最新のバージョンが適用され、発売後も3年間は最新の状態が保たれます。アップデートが提供されるタイミングも他の機種より早く、通常 2 週間以内に届きます。

付随する機能もGoogleオリジナルのものとなります。Googleの最新テクノロジーとトレンドをふんだんに取り入れた内容になっていています。特に今回はAIを活用した機能が目白押しです。

リファレンスモデルというよりもGoogleが考える理想のスマートフォンを具現化したような製品となっていて、ハードウェアはハイエンド仕様となっています。

Pixelならではの特典もあります。Pixelスマートフォンで撮影した写真や動画はすべてオリジナル解像度のままGoogleフォトに無料で無制限にアップロードできます。

Pixel 3のラインアップ

ディスプレイサイズが5.5インチの「Google Pixel 3」と、6.3インチの「Google Pixel 3 XL」の2機種が発表されました。それぞれに内蔵ストレージが64GBのものと128GBのものの2種類が用意されていますので、合計で4モデルが存在する格好です。また、Qi準拠のワイヤレス充電器「Pixel Stand」も併せて発表されました。

Pixel 3とPixel 3 XLの違い

ディスプレイ、本体サイズ・重量、バッテリー容量、そして価格が異なります。

ディスプレイは大きさだけでなく解像度と画素密度、形状も違います。Pixel 3のディスプレイは解像度が2160×1080ピクセル(FHD+)で画素密度は443ppi。形状はいわゆるノッチ(切り欠き)が無いオーソドックスなタイプです。一方、Pixel 3 XLは解像度が2960×1440ピクセル(QHD+)で画素密度は523ppiと、Pixel 3よりも精細です。またノッチ有りのタイプでより縦に長く、アスペクト比は18:5.9となります。

本体のサイズと重量はかなり違います。Pixel 3は145.6×68.2×7.9mm、148g。対してPixel 3 XLは158.0×76.7×7.9mm、184gです。バッテリー容量は、Pixel 3が2,915mAh、Piexel 3 XLが3,430mAhとなっています。

一応現時点ではこれ以外の違いは無いとされています。

共通仕様

OS

最新のAndroid 9 Pieを搭載しています。

ディスプレイ

OLED(有機ELディスプレイ)を採用しています。iPhoneといいXperia、AQUOSといい、ハイエンドモデルは本当に液晶から有機ELへシフトしてしまいました。

プロセッサとメモリ

プロセッサはQualcommの最新・最上位となるSnapdragon 845(2.5 GHz+1.6 GHz、64bitオクタコア/Adren 630)を搭載。メインメモリーは4GBで内蔵ストレージは64/128GBです。

画像処理を強化するための補助プロセッサ「Pixel Visual Core」と、セキュリティチップ「Titan M」が搭載されます。どちらもGoogleが独自開発したPixel専用のモジュールですが、特にTitan MはPixel 3シリーズで初めて実装されました。

カメラ

背面カメラは1220万画素のデュアルピクセルセンサーを採用。センサーサイズは1.4μm、絞り値はf/1.8、視野は76°。前面カメラは標準(f/1.8、視野75°)と広角(f/2.2、視野97°)のデュアル仕様となっていて、シーンによって使うカメラを選べます。

背面カメラはシングルカメラですがAI機能と組み合わせることで背景を大きくぼかした撮影や、撮影後のぼけ味の調整が可能です。またAIが笑顔を検出して自動でシャッターを切ったりベストな写真を選んでくれる機能や、ズームしても精細感が損なわれない「超解像ズーム」などがPixel 3オリジナルの機能として搭載されています。

またPixel2シリーズに引き続きGoogleレンズに対応し、被写体を認識してWebサイトやショッピング情報などを表示できます。GoogleレンズはPixel 3の発売にあわせて日本語に対応します。

無線と位置情報

ワイヤレス機能は、Wi-Fi 2.4GHz + 5.0GHz 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 + LE、NFC、FeliCa(おサイフケータイ)に対応します。おサイフケータイ機能はNexusを含めても対応するのは今回が初です。対応電子マネーは、QUICPay、Suica、nanaco、楽天Edy、WAONとなります。

衛星測位システムは、GPS、GLONASS、ガリレオに対応します。

ネットワーク

モバイルネットワークは、FDD-LTE(Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/66)、TD-LTE(38/40/41/42)、W-CDMA(W1/ W2)、UMTS/HSPA+/HSDPA(1 / 2 / 4 / 5 / 8)、GSM/EDGE クアッドバンド(850/900/1,800/1,900MHz)に対応します。

最大通信速度は1Gbps DL/75Mbps ULで、5CA、4×4 MIMO、256 QAMに対応しています。

SIMスロットはnano-SIM 1基のみです。

生体認証とジェスチャー操作

本体背面に指紋センサーを搭載しているので指紋認証が使えます。

また本体を握ることでGoogleアシスタント等の機能を呼び出せる「Active Edge」という機能を備えています。

その他

バッテリーはQi準拠のワイヤレス充電に対応。外部インターフェースはUSB Type-Cのみでイヤホンジャックは非搭載です。USB Type-CのイヤホンとUSB-C – 3.5 mmヘッドフォンアダプターが同梱します。

本体はIPX8 防塵・防水仕様です。前背面とも強化ガラス「Corning Gorilla Glass 5」が採用されていますが、背面は手触りがソフトになっている模様です。フレームはアルミです。

カラーバリエーションは2機種とも、クリアリーホワイト、ジャストブラック、ノットピンクの3色となっています。

Pixel Stand

Pixel 3に合わせて新しく発表されたワイヤレス充電器です。スタンドタイプとなっていてPixel 3を立てかけて充電します。縦横どちらでも充電できます。Qiに準拠しているのでPixel 3だけでなくQi対応機器なら充電が可能です。出力は最大10W。

充電中はPixel 3をGoogle Homeのように使うことができ、音声による呼びかけで情報を表示したり、音楽再生、スマートホーム機器の操作なども行えます。

発売日

Pixel 3 / Pixel 3 XLはGoolgeの公式オンラインストアであるGoogleストアのほかに、NTTドコモとソフトバンクでも販売されます。

発売日は11月1日です。Googleストアでは10月10日から予約受付が開始されています。ドコモとソフトバンクは10月19日午前10時から受付を開始します。

価格

Googleストアでの販売価格(税込)は以下のとおりです。

  • Google Pixel 3 64GB ・・・ 95,000円
  • Google Pixel 3 128GB ・・・ 107,000円
  • Google Pixel 3 XL 64GB ・・・ 119,000円
  • Google Pixel 3 XL 128GB ・・・ 131,000円
  • Pixel Stand ・・・ 9,504 円

ドコモは上記とは異なる独自の価格設定をしています。ほんの少し価格が上乗せされていますが月々サポートによる割引が受けられますし、ドコモオンラインショップで購入するとオンラインショップ限定特典として約5千円の割引が即時受けられるので、Googleストアで購入するよりもお得になる場合があります。ただし他の機種と同じくSIMロックがかけられた状態で販売されます。条件を満たすことでSIMロックを解除することも可能です。

ソフトバンクは現時点で価格や販売方法を発表していませんのではっきりとしたことは言えないものの、ドコモと似たような価格や割引になるものと予想されます。

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