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YouTubeのバックグラウンド再生で思わぬ大量通信をしてしまわないようにする

YouTubeのバックグラウンド再生で思わぬ大量通信をしてしまわないようにするための対策を考えてみました。

設定を少し変えるだけの簡単な対策です。万全策ではないですし他にもいろいろと方法はあると思いますが、少ない手間と時間でできるものをとりあえず並べました。

もしかすると自分が被害にあっていることに気がついていない人も案外いるかもしれません。この記事の冒頭だけでも読んでみて、疑わしい場合は是非参考にしてください。

止め忘れると怖いバックグラウンド再生

昨年11月のサービス開始から使い続けているYouTube Premium。広告表示なし、バックグラウンド再生 / オフライン再生対応と、内容的には文句のないサービスではあるのですが、これを契約してからというものモバイルデータ使用量が明らかに増えました。

原因は「バックグラウンド再生」、こいつです。いままではYouTubeアプリを閉じるかスマホをスリープにすれば自動的に動画が止まりましたが、バックグラウンド再生機能が有効になるとそれだけでは止まらず、音声のみですがバックグラウンドでずっと流れ続けてしまうんですね。

それで気が付かないままWi-Fiの外に出たりすると思わぬモバイルデータ通信を強いられることになって貴重な毎月の通信量がどんどん消費されていくわけです。そのせいで私は先月、1GB追加オプション(その月のデータ通信量上限を1GB分上乗せするドコモの有料オプション)を2度も申し込む羽目になりました。

通信量上限が数十GBもあるプランを契約していると無駄な通信が発生していても気が付かないことがあります。もしあなたがYouTube Premiumの契約者なら、一度モバイルデータ通信の使用状況をチェック(iPhone/Android)してみてください。YouTubeアプリが身に覚えのない大量通信をしている場合、その原因は「動画の止め忘れ」かもしれません。

対策

1.バックグラウンド再生機能を切る

バックグラウンド再生なんてやらないよという場合、この機能自体を無効にしてしまうのが一番です。YouTubeアプリの設定から無効にできます。

2.YouTubeアプリのモバイルデータ使用を禁止する

バックグラウンド再生機能は使いたいけど事故は回避したいという場合、スマホのシステム上でYouTubeアプリによるモバイルデータ使用を禁止してしまうのも良い方法です。

こうすればバックグラウンド再生をしたままWi-Fiの外に出てしまった場合でもデータ通信ができないので動画は強制的に停止されます。ただしバックグラウンド再生だけでなく通常の再生もモバイル環境でできなくなってしまう点に注意です。

iPhoneの場合、「設定」>「モバイル通信」と進み、モバイルデータ通信の項目のYouTubeのチェックを外します。

Androidには特定のアプリのモバイルデータ通信をOFFにする設定が標準で用意されていないので、それを可能にするアプリ(たとえば「NoRootファイアウォール」等)をインストールする必要があります。詳細な手順は割愛します。

3.ヘッドフォン接続中のみバックグラウンド再生する

バックグランド再生をイヤホンと組み合わせて利用している人におすすめの対策です。

YouTubeアプリのバックグラウンド再生の設定で「ヘッドフォン/オーディオ機器の接続時に…」を選択すると、ヘッドフォンやイヤホンを接続中にしかバックグラウンド再生が行われなくなります。また、再生中にイヤホン等の接続を解除すると動画が自動的に停止します。

私の場合よく考えてみればバックグラウンド再生で音楽やら語り系動画やらを聞くのはイヤホンを着けているときだけです。イヤホンを着けていれば音が聞こえるので、流石にバックグラウンド再生されていることに気が付かないということはなく、事故が防げます。

4.毎回タスクキルする

設定をいじることなくできる究極的な対策が「毎回YouTubeアプリを完全に終了する癖をつける」です。見終わったらとにかく起動中のアプリ一覧を開いてYouTubeアプリのサムネイルを消します。

これができるのであれば毎回再生を止めることもできるのでは?と思うかもしれません。たしかにそうですが、止めたつもりが止まっていなかったということも考えられるので、どちらにしても最後にアプリを完全終了させるのがベストかなと思います。

起動中のアプリ一覧は、iPhoneの場合、ホームバーを上にスワイプして画面中央で指を離す(iPhone X以降)、またはホームボタンを素早く2度押し(iPhone 8/8 Plus以前)。Androidの場合、履歴ボタンをタップすると表示できます。

被害を軽減する方向でも考える

万が一Wi-Fiの外で意図せずバックグラウンド再生がされてしまった場合に、被害をできるだけ抑える対策も考えてみました。すべてYouTubeアプリの設定内でできることです。

1.「Wi-Fi接続時のみHD再生」をONに

これをONにすると、モバイル通信での動画視聴時には自動的に画質が下がるので、自ずと通信量が抑えられます。

2.「次の動画を自動再生」をOFFに

知らないところでバックグラウンドで次から次へと動画を再生され続けるシーンを想像すると鬼畜の所業すぎて本気で寝込むレベルでヤバいです。切りましょう。

3.「一定時間ごとに休憩をリマインドする」をONに

これを設定しておくと、決められた時間が経過ごとにリマインドが来て動画の再生が自動的に停止されます。通常の視聴時にもリマインドが来るので設定時間は30分くらいが実用的でしょうか。数時間もあるような動画が再生され続けるのは阻止できます。YouTubeの見過ぎも防げて一石二鳥ですね。

4.その他

今回のこととは関係がありませんが「ホームで自動再生」の設定はWi-Fiのみ、またはオフにしておいたほうがモバイル通信を節約できて良いです。

まとめ

最終的に私は上に挙げた被害軽減対策をしつつ、対策の「3」と「4」を採用しました。これでしばらく様子を見てみたいと思います。

他になにか良い対策がありましたらコメントをお寄せください。とても助かります。