Androidスマートフォンのメーカーとブランド

(最終更新日:2017年2月10日)
Androidスマートフォンを作っているメーカーは世界中にいくつもあり、それぞれが独自のブランドでスマートフォンを販売しています。本体の形状や素材、パーツ、機能、価格帯で他社製品との差別化を図っています。

大手携帯会社が扱うスマートフォン

2017年1月現在、ドコモやKDDI、ソフトバンクなどの国内の大手携帯電話会社は、主にソニーシャープ富士通京セラサムスン電子LGエレクトロニクスHTCあたりが製造したスマートフォンを販売しています。シーズンごとに各メーカーが特色の違う1~3程度の機種を携帯会社を通じて発売します。

SIMフリーモデル市場で活躍するメーカー

携帯電話会社による通信の制約がない、いわゆる「SIMフリースマートフォン」や「格安スマホ」と呼ばれる市場では、上に挙げた以外のメーカーも活躍しています。特にファーウェイやASUSはこの市場に大きな力を注いでいて、国内メーカーを凌ぐ人気とシェアを獲得しています。この他に、Lenovo(モトローラ含む)やZTE、プラスワン・マーケティング(FREETEL)といったメーカーがあります。

国内メーカー製と海外メーカー製の違い

たとえばフラグシップモデル(シリーズの中で最上位のモデル)で比べた時、国内メーカー製に比べて海外メーカー製の方が総じて最新のパーツ、最新のテクノロジー、より新しいOSのバージョンを採用していることが多いです。つまり同じランクで同じくらいの価格の製品なら、海外メーカー製の方が性能が高く、将来性もあると言えます。

国内メーカー製の良いところは、ラインアップが豊富なところや、防水技術に信頼が置けること、あとは文字入力の機能が日本語により最適化されていることや、シニア層をフォローする機能が充実していることなどがあります。

ラインアップの多さは大事なポイントで、各シーズンで大抵1機種しか用意されない海外メーカー製に対し、国内メーカー製は大きいのと小さいのの2モデルに加え、エントリーモデルやシニア向けモデルなども用意されることがあり、選択の幅が広いです。また、相手の声を聞き取りやすくするなどのきめ細かな機能も豊富です。

SIMフリースマートフォンを購入する場合はサポート面での違いもあります。故障など何かのトラブルに見舞われた時、やはり信頼できるのは国内メーカーの方でしょう。携帯会社から購入する場合は窓口が携帯会社となるのでサポート面での違いはありません。

代表的なメーカー

以下、国内で代表的なスマートフォンメーカーの概要です。

ソニーモバイルコミュニケーションズ

「XPERIA(エクスペリア)」というブランド名で展開しています。ソニーらしい洗練された本体デザインと世界観が魅力です。小型モデルからハイスペックモデルまでラインアップが幅広く、カラーバリエーションも豊富なので、男女問わず受け入れられています。

各機能はソニーが持つ液晶テレビ、カメラ、オーディオの各事業から技術を応用して開発されていて、品質が高いだけでなく、もともとのソニーユーザーには安心感も与えています。サポートの面ではスマートフォン事業を海外でも注力して展開しているだけあり、他の国内メーカーに比べてOSのバージョンアップが安定して提供される傾向があります。

シャープ

「AQUOS」ブランドのスマートフォンを展開しています。実用性の高いジェスチャーコントロール機能と、人工知能を使った独自のエージェント機能「エモパー」が特徴です。ハイスペックモデルには、スクロール時の映像や動画が格段に滑らかに見える「ハイスピードIGZO液晶」が搭載され、他社製との差別化が図られています。

ラインアップはエントリーモデルからハイスペックモデル、小型モデル、シニア向けモデル、各種コラボモデルほか、MVNO向けのSIMフリーモデルまで幅広いです。またAQUOSブランド以外にも、ロボット型スマートフォン「ロボホン」や、Googleと協力して開発している「Android One」ブランドのスマートフォンも投入しています。

富士通コネクテッドテクノロジーズ

「arrows」というブランド名で展開しています。かつてはハイスペック機の代名詞的な存在でしたが、ここ最近は衝撃や高温/低温などに堪えられる高耐久性能をプラスし、どちらかというと安定性と普段使いでの使いやすさを重視する方向性へとシフトしてきています。また、指紋に代わり瞳で認証する虹彩認証「Iris Passport」や、高速・安定通信技術「マルチコネクション」など、ユニークな機能を多く搭載しているのが特徴です。

シャープ同様にラインアップは幅広く、エントリーモデル、ハイスペックモデル、シニア向けモデル、各種コラボモデル、MVNO向けのSIMフリーモデルを投入しています。

京セラ

耐衝撃などを備えたミドルレンジの高耐久スマートフォンを「DIGNO」「URBANO」「rafre」「TORQUE」など複数のブランドで展開しています。特に「TORQUE」は世界初の耐海水対応など、アウトドアシーンに最適なモデルとなっています。

京セラ製のほぼ全てのスマートフォンには「スマートソニックレシーバー」というユニークな機能が備わっています。ディスプレイを直接振動させて相手の声を伝えるので、騒がしい場所でも相手の声が聞き取りやすいとされています。

「Android Oneブランドのスマートフォン」も開発しています。

サムスン電子

Androidスマートフォンのトップメーカーとして全世界で多種多様なモデルを投入している韓国のメーカーです。日本では「Galaxy S」と「Galaxy Note」の2シリーズを中心に展開しています。どちらも最新のテクノロジーを駆使した世界トップクラスの性能と、有機ELディスプレイ(AMOLED)による高コントラストでくっきりとした映像、薄くて軽量かつ無難な本体デザインを特徴としています。性能の高さに対する信頼度では右に出るものはいません。

LGエレクトロニクス

サムスン電子と同じ韓国のメーカーで、国内ではKDDIと共同で開発している「isai」シリーズが有名です。ハイスペックモデルだけでなく、コンパクトモデルや、ディズニーとの協業モデルもあり、またMVNO向けのSIMフリーモデルも供給しています。全体的に性能が高く、2016年に発売したフラグシップモデル「LG G5」(日本未発売)は、海外の多くのメディアで年間ベストスマートフォンにノミネートされ、上位入賞を果たしています。

HTC

日本初のAndroidスマートフォン「HT-03A」(ドコモ発売)を供給した台湾のメーカーです。現在はKDDIから定期的に新モデルが登場します。またMVNO向けのSIMフリーモデルも投入しています。

国内では「HTC 10」が最新のフラグシップモデルとなっています。過去には日本市場に特化した「HTC J/J Butterfly」シリーズも展開していました。世界最高クラスのハイスペック&ハイパフォーマンスと、高品質なカメラ、洗練された本体デザインなどが特徴です。

ファーウェイ

中国のスマートフォンメーカーです。元々は通信機器を手掛ける設備関連メーカーでしたが、今では世界で1、2位を争うスマートフォンのトップメーカーになっています。国内では主にMVNO向けにSIMフリースマートフォンを供給しています。

コストパフォーマンスの高さが魅力で、国内メーカーのスマートフォンと同等クラスの製品が1~2万円ほども安く設定されていることがあります。一方でフラグシップモデルは世界でも屈指のハイスペックな内容となっていて、コアなファンを魅了しています。

ASUS

台湾のPC/PCパーツメーカーとして有名なASUSですが、ここ数年はスマートフォンでも大きく勢力を伸ばしています。ブランド名は「ZenFone」。国内ではSIMフリースマートフォンを販売していて、ファーウェイとトップシェアを争う人気の高さです。ファーウェイと同じくスタンダードモデルのコストパフォーマンスが非常に高く、プレミアムモデルは突出した性能を持っています。

レノボ

世界最大のPCメーカーです。国内では主にタブレット製品を大手携帯電話会社や家電量販店などに供給しています。またスマートフォンは世界初のGoogle Tango搭載モデルをSIMフリーモデルで発売しました。

傘下のモトローラからも「Moto」ブランドのスマートフォンをMVNO向けに供給しています。フラグシップモデルからミドルレンジモデルまでラインアップを揃えています。

プラスワン・マーケティング(FREETEL)

国内の仮想移動体通信事業者(MVNO)です。MVNOではこれまでに挙げたようなハードウェアメーカーが製造したスマートフォンを扱うのが一般的ですが、フリーテルは自社開発のスマートフォンを通信サービスとの抱き合わせで販売しています。フラグシップの「KIWAMI」、スタイリッシュな「REI」、高スタミナ&ロープラスな「Priori」など複数のブランドで展開しています。

PixelとNexus

NexusはGoogleがこれまで開発者向けに販売してきたAndroidのリードデバイス(リファレンスモデル)のブランド名です。Android OSの最新バージョンを世界で最も早く組み込んで発売され、発売後の2年間は最新バージョンへのアップグレードが約束されるという特徴を持っています。ハードウェアは世界中のハードウェアメーカーと共同で開発、製造。過去にはHTC、サムスン、LG、モトローラ(現レノボ)、ASUS、ファーウェイがパートナーに選出されています。

Googleは2016年10月にNexusの後継ブランドを発表。それが「Pixel」です。Pixelはハードウェアとソフトウェアの両方をGoogleがいちから設計しているのが特徴で、まさにGoogleが描いている理想のAndroidデバイスそのものです。現行モデル「Pixel」「Pixel XL」は、人工知能を使った対話型エージェント機能「Googleアシスタント」を世界で初めて搭載しているのが特徴です。

Nexusスマートフォンは日本でも数機種が発売されました。Pixelスマートフォンは2017年1月現在、日本ではまだ発売されていません。

Nexus/Pixel端末一覧

  • Pixel XL
  • Pixel
  • Nexus 5X
  • Nexus 6P
  • Nexus Player
  • Nexus 9
  • Nexus 6
  • Nexus 5
  • Nexus 7 (2013)
  • Nexus 10
  • Nexus 4
  • Nexus 7
  • Nexus Q
  • Galaxy Nexus
  • Nexus S
  • Nexus One

Android One

Android Oneはもともと新興市場向けの低価格スマートフォンプラットフォームとしてスタートしました。Googleがハードウェアの仕様をパッケージ化して端末メーカーに提供することで、一定以上の性能を持ったAndroidデバイスを低コストで生産でき、そのまま低価格で販売することが可能に。これによりAndroidのシェアを爆発的に増やそうという計画でした。

現在では趣旨が拡大し、「OSが常に最新に保たれる」という特徴を持ったAndroidデバイスを各国の端末メーカーとGoogleが共同で開発。日本のような国でもAndroid Oneブランドのスマートフォンが開発、販売されるようになりました。日本では現在のところシャープと京セラがパートナーとなり、Android Oneブランドのスマートフォンを一部の携帯電話会社へ供給しています。

Android Oneブランドの機種は、OSバージョンアップは発売から18カ月間に最低1回以上、セキュリティーアップデートは発売から最低2年間のアップデートが保証されます。また、ソフトウェアはAndroidの標準アプリを中心に構成されていて、端末メーカーによって手が加えられていない、素のAndroidを体験できるという特徴も持っています。一方で、各地域へのローカライズも多少は可能で、シャープと京セラが開発した製品は防水に対応しています。価格も一般的なものより割安な傾向にあります。