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Windows Phone IS12Tを触った感想

Windows Phone IS12T 実機レビュー

Windows Phone IS12T 実機レビュー

東京・原宿のKDDIデザイニングスタジオにて、一昨日27日に発表されたばかりの「Windows Phone IS12T」に触れてきましたので感想を書きます。なお、私はWindows Phoneはおろか前身となるWindows mobileのことも全然知りません。なので評価できるのは外観や基本動作の快適さ、およびAndroid機との比較くらいのものです。

シンプル且つスタイリッシュで非常に格好のよいスタイルです。サイズは小さめで女性の手にも程よくフィットしそうです。持ってみるとかなり軽く感じます。外観のデザインは個人的にはかなり気に入りました。これまでのスマートフォンには無いテイストだと思います。

前面下部には3つの物理ボタンがあり、左から「戻る」「ホーム」「検索」となっています。検索ボタンを押すとMicrosoftの検索エンジン「bing」が起動します。戻るボタンを長押しするとタスク一覧が表示されました。

ディスプレイは少しアンチグレアっぽくなっていて、反射が抑えられているように感じました。

側面です。アクセントとなっている黒いラインが全体的な派手さをぎゅっと引き締めています。

左側面にはなにもありません。右側面には電源ボタン、ボリュームボタン、カメラのシャッターボタンが並びます。ボタンは押しやすいです。

ホーム画面にはタイル状のアイコンが並び、縦にスクロールして目的のアプリを探します。メトロUIというらしいです。タイルの追加や場所の変更などもできます。右にスクロールするとアプリ一覧が出てきます。ここから特に使用頻度の高いアプリをホーム画面にピックアップしていくといった使い方になります。使い勝手は悪くありませんでした。しかしアプリの数が少ないうちはいいのですが、多くなってくるとたくさんスクロールしなければならないのでその点がちょっと心配です。

動作は素晴らしく軽快で、ギクシャクとした動きはまるでありません。ヌルッとしたアクションがたまらなく気持ち良いです。

ホーム画面は縦にスクロールしていきますが、各アプリでは今度は横にページをめくっていきます。縦にアプリ一覧が並び、横に展開していくというスタイルで、これはほぼ全てのアプリで一貫しているようです。よく考えられた大変わかり易い設計です。

マーケットプレイスにはダウンロード可能なアプリが並びます。アプリの数は2万数千程度で、数十万規模のiOSやAndroidからみるとまだまだ小規模です。

Youtubeアプリはプリインストールされていないようで、マーケットプレイスからダウンロードしました。どうやら3Gネットワーク下では制限がかかるようで小さい解像度でしか動画を見ることができません。Wi-Fi接続すると高解像度で画面いっぱいにきれいに表示されていました。iPhoneも同じ仕様のようですね。

カメラは綺麗に撮影できました。1320万画素という高い画素数が影響しているのかどうかは知りませんが、高画質で明るく撮れていたと思います。フラッシュも搭載されていました。

Googleサービスとの親和性についてはやはりどうしてもAndroid機には到底及びません。デフォルトでGoogle Mailというアプリが入っていてGmailは使える雰囲気でしたが、Google MapもありませんでしたしカレンダーもGoogleカレンダーとは同期できなさそうです。普段Googleサービスをガッツリと使っているような場合は、いきなりこれに切り替えてしまうと困ってしまうと思います。

※Googleカレンダーは同期できるそうです。

動画

まとめ

外観はポップでスタイリッシュでとても格好良いです。女性にも受け入れられやすいスタイル&カラーではないでしょうか。これまでのスマートフォンには無い若々しいテイストを取り入れており、Windows PhoneというOS自体が汎用的で親しみやすいものであることを強張しているかのようです。

中身のデザインはどうかというと、基本設計は極シンプルで大変わかり易いものとなっています。背景が格好よかったりフォントが綺麗だったりアニメーションが美しかったりと、全てが洗練されていて使っていてとても気持ちが良いです。

機能面ではどうでしょうか。私的には、これまでAndroid機やiOSを使ってきたユーザーがわざわざWindows Phoneに乗り換える理由は少ないと感じます。それはGoogleサービスとの親和性の低さであったり、アプリの数がまだ少ないことが原因です。確かにOfficeなどのマイクロソフト製品との親和性はずば抜けて高いですが、仕事以外にOfficeを使うシーンなど滅多にありませんし、その他のマイクロソフトのウェブサービスもGoogleサービスほど良いものではありません。

スマートフォンは結局は電話でありツールであるわけなので、表面的な完成度よりもいかにコンテンツを充実させるかが重要です。そういった意味では総合的な完成度はまだまだ低いと思います。