韓国の通信キャリア「SKテレコム」と「LG U+」が8月8日からVoLTEサービスを開始しています。
VoLTEは新たな音声通話技術として注目されているもので、LTEネットワーク上で音声通話を実現します。現状のLTEスマートフォンでは「CSフォールバック」という技術を使って、通話をするときには自動的に3Gネットワークに切り替えて音声通話を実現していますが、VoLTEではそのままLTEネットワークを使っての音声通話が可能です。LTEの大容量パケットデータを活用するため、3Gネットワークを使った音声通話と比べ通話品質は約2倍に向上し、また低遅延であるために音声の遅延が最小限に抑えられ、まるで実際に人と向い合って話しているような感覚で通話が行えるようになるということです。さらにビデオ通話の品質も大幅に改善されます。
サムスンはVoLTE対応版のGalaxy S III LTE(SHV-E210S)をSKテレコムに投入し、同キャリアでは同日より販売を開始しています。またLGは、SKテレコムとLG U+の両方にVoLTE対応版のOptimus LTE II(F-160L/V)を供給し、同様に販売が開始されました。LGはまた、今後数週間以内にVoLTEサービスを開始すると発表した米国の通信キャリア「metroPCS」に対し、VoLTE対応スマートフォン「Connect 4G(MS840V)」を供給することを発表しています。
VoLTEサービスは、日本国内ではNTTドコモが2013年にVoLTEを商用化する計画であると報じられています。