スマホ・タブレット レビュー

Ascend HW-01Eのファーストインプレッション

Ascend HW-01E

Ascend HW-01E

ドコモの2012秋モデルスマートフォン「Ascend HW-01E」に触れてきましたので感想を述べます。

Ascend HW-01Eは、ドコモ初となるファーウェイ製のスマートフォンです。Android4.0を採用しています。海外メーカー製ながら、おサイフケータイ、ワンセグ、それにモバイル向けの新放送サービス「NOTTV」にも対応する多機能モデルです。高速通信サービス「Xi」にも対応します。スペックは2012年夏モデルのハイスペック機と同等で、4.5インチHD液晶、1.5GHzデュアルコアCPU、1GB RAM、8GB RAM、1,310万画素裏面照射型CMOSなどを搭載しています。5秒で起動する「高速起動モード」を搭載しているのも大きな特徴の1つとなっています。

外観を動画に収めてきましたのでご覧ください。

数字上では決して小さい部類ではないのですが、持ってみると何故か非常にコンパクトな印象を受けます。横幅が65mmでそこそこスリムなのと、背面が大きくラウンドしていることが関係しているのだと思います。形状は何となくHTC製端末に似てる気がします。

中国メーカー製ということで外観の安っぽさを懸念していましたが、全くそんなことはありませんでした。むしろどこぞの国内メーカー製よりも高級感があります。特に黒は落ち着いた光沢を放つ、しっとりとした質感で、なかなか格好良いです。剛性もありそうな感じ。

 

上面には電源ボタンとワンセグ用のアンテナ、底面にはストラップホールがありました。

 

右側面にはボリュームボタン、左側面にはUSB端子がありました。

操作キーはタッチ式です。はやりの”オンスクリーンタイプ”ではないので、シンプルな操作性です。

ホームアプリとして、Android4.0標準のランチャーと、docomo Pallete UIが用意されていました。ファーウェイはIFA2012にて独自UIとなる「Emotion UI」を発表していて、今年の第4四半期から提供を開始する計画です。是非本機にも提供を検討してもらいたいところ。そもそもまだ開発機の段階なので製品版ではどうなるか分かりませんが・・・。

UIはほとんどAndroid4.0標準の状態であり、通知エリア内のトルグ設定もありませんでした。まあアプリで何とかなります。

シンプルな設定項目の中に”それ”はありました。本体を5秒で起動できるという「高速ブート」機能です。これをONにしておくと、電源を切った時に要するにスリープ状態となり、次回起動時間が大幅に短縮されます。

高速起動の様子を動画に収めてきました。

確かに5秒前後で起動することができます。しかし私には使いどころがよくわかりませんでした。再起動では高速起動できませんし、一旦電源をOFFにしてからONにしたところでメモリーが開放されるわけでもありません。これについては私自身がもう少し勉強する必要がありそうです。

システム情報は上の写真の通りです。Androidバージョンは4.0.4で、ビルド番号は4.0..1208271となっていました。

再起動直後のRAMの状態。

ROMは8GBで、そのうち内部ストレージとして約5GBが割り当てられていました。

Quadrantのスコアは5111でした。同等スペックの機種と比べても比較的良いスコアだと思います。

マルチタッチの同時認識数は最大10点でした。

基本的な操作における動作の様子を動画に収めてきました。

Android4.0標準のランチャーのせいでホームの動きはややカクカクとしていますが、その他の動作は至って快適。ヌルヌルとした滑らかな動きこそありませんが、ストレスのない軽快な動きです。タッチ操作時の指への追従性も悪くありませんでした。

ブラウザでは、HTC端末と同じでスワイプ操作での拡大・縮小時にも自動改行が行われる仕様です。これは結構便利。

総評

XiとNOTTVに対応した廉価モデルとして考えると、今夏のハイスペックモデルと同等のスペックを有するということで、ラインアップに加えられる価値はそれなりにあるのかなぁという感じです。一括価格はまだ発表されていませんが、4~5万円程度であれば飛びつく人も多そう。

正直なところファーウェイには奇抜な機能や超ハイスペックを期待していました。何かやってくれそうなワクワク感・期待感をユーザに持ってもらうことができれば、今後国内市場の中でもっと存在感を獲得できそうな気がします。