Android / iOS向けの「Vainglory」というゲームが面白かったのでご紹介します。
「Vainglory」はMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)と呼ばれるジャンルのゲームです。プレイは基本無料で、iOS6.1以上を搭載したiPad 2以降、iPhone 5以降のiOS端末、およびAndroid4.4.2以上のOSバージョンで2GB以上のRAMを搭載したハイエンドAndroid端末でプレイできます。
iOS版が先行して今年4月にリリース。Android版は今月3日にリリースされたばかりの新タイトルです。
ようするに「少人数PvP」
私はこれまでMOBAというジャンルのゲームをプレイしたことがなかったのでこの解釈が正しいかどうかは分かりませんが、要はMMORPGなどでみられる攻城戦や領土戦といったPvPの要素を切り取って、ひとつのゲームにしたようなものです。Vaingloryでは、ひとつのフィールドでプレイヤー6人が3対3のマルチプレイ対戦をします。味方と協力しながらフィールドを制圧し、最終的に敵の本拠地を壊すことを目的にバトルを繰り広げます。
素早い操作にしっかり反応。課金が要らないのもイイね
Vaingloryはモバイル端末向けに開発された本格的なMOBAゲームとなっていて、グラフィックが美しく表示も60fpsで滑らか、かつ操作反応性にもとても優れています。もちろんタッチ端末に最適化されていて、正確で素早いタッチ操作で手に汗握るスピーディーなファイトを楽しむことができます。また内容も本格的で、キャラクターごとに設定された固有の特性や、幅広いスキル / アイテムをうまく活かして、自由度の高い戦略的なバトルが楽しめます。
さらに素晴らしいのが、少なくとも低レベル帯のバトルにおいては、課金の多さがチームのパフォーマンスに大きく影響しないということです。MOBAゲームではキャラクターの個々の強さより、プレイヤースキルや味方プレイヤーとの連携力の高さのほうが、勝利するためにはるかに重要だからです。
難点もあるが・・・。でもスマホで出来るというのがやっぱり嬉しい
モバイル向けとしては少し難しい面もあります。ひとつはバッテリー持ちの問題です。緻密な3Dグラフィックを高速でレンダリングしているため、バッテリーの減りは著しく早いです。また高負荷がかかり続けるので、端末はしだいに高温になっていきます。
次にプレイ時間の問題です。1回のバトルで平均20~30分程度の時間がかかり、ひとたび開戦すれば中断や離脱が基本的に許されない仕様となっているので、ある程度まとまった時間が必要になります。
最後に通信の問題です。やりとりするデータ量が多いのでモバイル通信では使いすぎが心配になり、またPing(通信ラグ)の影響もあるのでWi-Fi接続がほぼ必須になります。
こういったモバイル端末に不向きな点もあるのですが、そもそもこれだけのクオリティーのマルチ対戦ゲームを手持ちのスマートフォンやタブレットで手軽にプレイできるというのは、それだけで素晴らしいことだと思います。
スマホ・タブレットむけのMOBAゲームというものに興味をもたれた方は、是非一度プレイしてみてはいかがでしょうか。