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レノボが世界初のTango対応スマートフォン「PHAB2 Pro」を発表

レノボが現地時間の6月9日に、米国サンフランシスコで世界初のTango対応スマートフォン「PHAB2 Pro」を発表しています。日本での発売は未定です。

世界初のTango対応スマホ「PHAB2 Pro」

個人向けの製品としては世界で初めてGoolgeのTango機能に対応したスマートフォンになります。

Tangoはこれまで「Project Tango」の名で開発が進められてきた技術で、モバイル端末に人間と同じ空間認識能力を与えようとするものです。Tango対応のPHAB2 Proには3種類のカメラと、動き追跡・空間認識・空間記憶などの技術が組み込まれていて、AR(拡張現実)対応のゲームやユーティリティが利用できます。

具体的にはディスプレイ上で現実世界に重ねてバーチャルな物体や情報を見ることができ、物体の大きさを測ったり、新しいテーブルやソファーなどが自分の家の中でどのように見えるかを確認したり、バーチャルなペットと遊んだりできます。

主なスペックは、6.4インチQHD(1440×2560ドット)ディスプレイ、Snapdragon652プロセッサー、4GB RAM、64GB ROM、背面1,600万画素/前面800万画素カメラ、4,050mAhバッテリーなど。プロセッサーはTangoアプリに最適化されたエディションが採用されています。

本体は8.9mmの薄型アルミユニボディです。フロントパネルは2.5Dの曲面ガラスを採用。背面には指紋センサーが搭載されています。カラーバリエーションはシャンパンゴールドとガンメタルグレイの2色。

「PHAB2 Plus」と「PHAB2」

PHAB2シリーズとして他に「PHAB2 Plus」と「PHAB2」も発表されました。どちらもTangoには非対応です。

「PHAB2 Plus」はカメラに特化したモデルで、ライカの技術を適用した1,300万画素のデュアルカメラを背面に搭載しています。レンズはF2.0で、イメージプロセッサーには富士通の「Milbeaut」を採用。この他のスペックは、6.4インチFHD(1,920×1080ドット)ディスプレイ、MTK8783プロセッサー、3GB RAM、32GB ROMなどです。

「PHAB2」はコストパフォーマンスを重視したモデルです。6.4インチHD(1,280×720)ドットディスプレイ、MTK8735プロセッサー、3GB RAM、32GB ROM、1,300万画素カメラ(非デュアル)などを搭載しています。

価格と発売時期

米国での販売価格はPHAB2が199ドル(約21,300円)、PHAB2 Plusが299ドル(約32,000円)、PHAB2 Proが499ドル(約53,400円)です。世界中で9月より発売されます。

今のところ日本での発売は未定とされています。発売されるとしてもSIMロックフリーで量販店やMVNOを通じての販売になるでしょう。

情報元:Lenovo