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Xperiaの新フラグシップ「Xperia XZ1/XZ1 Compact」発表。3Dデータを作成する新機能が追加

ソニーは8月31日、ドイツ・ベルリンで発表会を開催し、Androidスマートフォンの新製品として「Xperia XZ1」「Xperia XZ1 Compact」「Xperia XA1 Plus」の3機種を発表しました。今秋以降、世界各地で発売されます。日本での発売は不明です。

新フラグシップの「Xperia XZ1」シリーズ

フラグシップシリーズ「Xperia XZシリーズ」の後継として新しく「Xperia XZ1シリーズ」が発表されました。オーソドックスなXperia XZ1とコンパクトなXperia XZ1 Compactの2機種がラインアップされています。

この2機種はまぎれもなくXperiaスマートフォンの最新フラグシップモデルではありますが、グレードとしては現行最上位のXperia XZ Premiumの方が上。しばらくはXperia XZ1/XZ1 CompactとXperia XZ Premiumは並行して販売されることになります。

着実に進化したオーソドックスモデル

Xperia XZ1はXperia XZ/XZsの正統進化モデルで、これらと同じ5.2インチディスプレイを搭載しています。

解像度は1,920×1,080(フルHD)から変わっていませんが、新たにHDRに対応し、Amazonプライムビデオなどで配信されているHDR動画の再生が可能になりました。

カメラは引き続きMotion Eyeカメラを搭載し、960fpsスーパースローモーション撮影や「先読み撮影」が可能です。

先読み撮影は進化し、被写体の笑顔を検知してキャプチャを開始。笑顔を含む複数枚から最適なカットを選ぶことができるようになりました。また連写の際、被写体にフォーカスをあわせ続けてクリアに撮影できるようになりました。

サウンドはDSEE HX、Clear Audio+など基本部分は継承しつつ、フロントステレオスピーカーが進化して以前のXperiaよりも音量が50%アップしています。

新しく搭載された独自開発の新機能「3Dクリエイター」は、立体の被写体をスキャンして3Dデータを作成。ARエフェクトで利用したり、ライブ壁紙に設定できるほか、3Dステッカーを作成してSNSで共有したり、3Dプリンターで立体造形物として出力することも可能です。

3Dクリエイターについては下の動画がイメージを掴むのに参考になります。

本体デザインは一見何も変わっていないように見えますが細部はしっかりと進化しています。

側面と背面は一枚の素材から削りだしで形成されていてつなぎ目がなく、また上面と底面にも若干の丸みが持たされているため、全体のシルエットがものすごく滑らかです。剛性も向上しました。また、より軽く、より薄くなりました。カラーはMoonlit Blue、Black、Warm Silver、Venus pinkの4色です。

主なスペックは、5.2インチFHDディスプレイ、Snapdragon 835、4GBメモリー、64GB UFS2.0内蔵ストレージ、1,900万画素/1,300万画素カメラ、2,700mAhバッテリー、IP65/68防水・防塵などです。OSはAndroid 8.0 Oreoが標準で搭載されます。

Xperia XZ Premiumをベースにしたスペックとなっていて、Xperia XZsからはストレージがeMMCからUFSに変わり読み書きスピードが向上。USBはUSB3.1になり転送速度が上がりました。一方でバッテリー容量は減らされています。

復活したプレミアムコンパクト

Xperia XZ1 Compactは、XperiaシリーズとしてはXperia Z5 Compact以来、実に2年ぶりとなるハイスペックなコンパクトモデルです。

Snapdragon 835や4GBメモリー、2,700mAhバッテリー、Android 8.0 Oreoなど、Xperia XZ1とほぼ同じスペックで高い性能を確保しつつ、4.6インチ、幅65mmの小さな筐体にまとめられています。

前面カメラは画素数こそ800万画素となりますが、画角120度の広角レンズを採用し、自撮りに最適化されています。通常画角(80度)と広角をソフトウェア上でワンタップで切り換えて撮影する機能も搭載されています。

このほかXperia XZ1と異なるのは、画面解像度がHD(1,280×720)と低く、内蔵ストレージが32GB(UFS2.0採用は同じ)と半分のサイズに。LTEはCat15、下り最大800Mbpsまでの対応となります。

また本体にはメタルではなくプラスチック素材が使われています。サイズは129 x 65 x 9.3mm。重さは143g。カラーはWhite Silver、Black、Horizon Blue、Twilight Pinkの4色です。

Xperia XA1シリーズに5.5インチモデルが追加

Xperia XA1シリーズに5.5インチの「Xperia XA1 Plus」が追加されました。

Xperia XA1シリーズはソニーが”スーパーミッドレンジ”と呼ぶ価格帯の製品群です。これまでに5インチのXperia XA1と6インチのXperia XA1 Ultraが発表されています。どちらも日本では発売されていません。

主なスペックは、5.5インチFHD(1,920×1,o80)ディスプレイ、MediaTek helio P20プロセッサ、3GBまたは4GBメモリー、32GBまたは64GB内蔵ストレージ(eMMC)、2,300万画素/800万画素カメラ、3,430 mAhバッテリーなどです。

プロセッサがMediaTek製でストレージはeMMC採用。カメラはMotionEyeではなく、3Dクリエイター機能も非搭載です。

本体形状はXperia XZ1のように滑らかです。非防水のためかベゼルが狭く、より先進的に見えます。本体サイズは155 x 75 x 8.7 mm。重さは190g。カラーはGold、Black、Blueの3色。Xperia XA1で唯一指紋センサーを搭載しています。

情報元:SonyMobile