アクセサリー レビュー

iPhone 8にあわせて買ったアクセサリー:Bluetoothワイヤレスイヤホン

iPhone 8を本格的に使いだして一番初めに困ったのはイヤホンでした。付属のイヤホンはLightning端子で接続するので充電とイヤホンが同時にできませんし、インナーイヤー型なので私の用途には適していませんでした。

そこでワイヤレスでカナル型のイヤホンを買うことにしました。

付属のイヤホンは私には合わなかった

iPhone 8にはApple公式サイトで買うと3,200円もする「EarPods」というオリジナルのイヤホンが標準で付属していて、これまではこれを使っていました。

ところが音質や機能面での不満はなかったのですが、有線であるためにケーブルがひっかかったり絡まったりと取り回しが面倒なうえ、端子がLightning端子となっているのでiPhoneの充電とイヤホンの使用を同時にすることができません。これは大きな問題です。

さらにインナーイヤー型であることも私には合いませんでした。まず、耳からよく外れます。ちょっと歩いただけでポロッと落ちます。さらに、周りに音が漏れやすいところも嫌でした。図書館などの静かな場所で勉強したり休憩するときには適しません。

インナーイヤー型のイヤホンは外の音が聞けるので歩行中は安全ですし、通話がしやすい(自分の声が聞き取りやすいから)、耳への負担が少ないなどのメリットもあるのですが、まあ私の使い方には合わなかったということです。

完全ワイヤレスイヤホンを検討したが・・・

どういうワイヤレスイヤホンを買おうかと考えたとき、まず最初に思い浮かんだのが「完全ワイヤレスイヤホン」でした。

完全ワイヤレスイヤホンは左右のイヤホンをつなぐケーブルすらない、真のワイヤレス(True Wireless)を実現したもので、最近のトレンドとなっています。Appleの「AirPods」をはじめ、ソニー、Bose、B&O、JBL、ONKYOなど大手各社からも製品が続々登場し、注目を集めています。

完全ワイヤレスイヤホンのメリットはケーブルがないことによる圧倒的な開放感です。ところが技術が未成熟であるためか、いくつかの問題点もあるようです。その中で私が一番気になったのは「遅延する」問題です。

音楽やオーディオブックなど、音声だけのコンテンツでは、遅延はそれほど問題にはなりません。しかし動画やゲームなどの映像と音を同時に利用するコンテンツでは、ふたつの間に大きなズレがあってはいけません。私は動画も観ますし、たまにゲームもやるので、遅延の心配がないイヤホンが必要でした。

また、完全ワイヤレスイヤホンは左右のどちらか一方が親機になって、親機からもう一方のイヤホンに音声データを届ける仕組みになっているのですが、この際にも左右でズレが生じたり、あるいは転送自体が滞る、つまり子機側のイヤホンから音が鳴らないという現象が、どうやらどの製品を買っても少なからず発生するようなのです。

もちろん私は完全ワイヤレスイヤホンを実際に使ってみたことがないので正確なことは言えませんけど、いろいろなところのレビューを見る限りでは多くの人がこの問題に悩まされていることがわかり、心配になりました。

さらに問題点はあります。ケーブルでつながっていないので、もしも耳から外れてしまったときにそのまま地面に落下して故障したり紛失してしまう可能性があります。持ち運びにも気を使わなければなりません。大抵の完全ワイヤレスイヤホンには充電器を兼ねた専用のケースが付属し、これに入れて持ち運ぶことになるのですが、もしも急にイヤホンを外さなければならなくなったとき、ケースを取り出して小さなケースにイヤホンをひとつずつしまって・・・なんてことをやっている暇はありません。かと言ってポケットに無造作に入れれば、入れたことを忘れてそのまま洗濯をしまうことだって私の場合ありえます。

そんなこんなで今回は完全ワイヤレスイヤホンの購入は見送り、従来の左右がケーブルでつながっているタイプのワイヤレスイヤホンを買うことにしました。

6つの条件

私はここ最近はイヤホンを使って音楽を聴くという習慣がありません。また、音質についてもこだわりがなく無頓着です。鳴れば良いというレベルです。

そんな私がワイヤレスイヤホン選びをする際に条件としたのは下記の7点でした。

  1. AACとapt-X両方のコーデックに対応していること
  2. マルチポイントに対応していること
  3. カナル型であること
  4. 防水に対応していること
  5. 1万円ちょっとで買える価格であること
  6. それなりに信頼できるメーカーであること

Bluetoothコーデックの両対応は必須条件でした。私はiPhoneのほかにAndroidスマホやWindows PCも使うため、AACだけではなくapt-Xにも対応していて欲しかったのです。これらのコーデックに対応していると音質が向上するだけでなく遅延も大幅に軽減できるとされています。

エントリークラスの製品だとマルチポイントに対応していないこともあります。Windows PCで音楽を聴いている最中にiPhoneから電話がかかってきても応答できるようにと、マルチポイント機能は是非欲しいと思いました。

図書館などの静かな場所で使用することも考えて、音漏れの少ないカナル型を選択しました。ただ実際に使ってみて、やはり集団生活の場においてはインナーイヤー型の「外部の音が聞き取りやすい」というところも捨てがたいと感じました。将来的に完全ワイヤレスイヤホンを買うことになったときはインナーイヤー型を選択し、使い分けしようかなと考えています。

それと私は日常的に料理をするので防水に対応しているとありがたいです。幸い海外メーカー製を含めてほとんどの製品が防水対応だったので選択には困りませんでした。

購入した製品

RHAの「MA650 Wireless Bluetooth イヤホン」を購入しました。

ほかにもいくつか候補があり、たとえばソニーの「WI-1000X」やbeatsのbeatsXなども良かったのですが、予算を大きくオーバーしてしまうので断念しました。

RHAというメーカーはイギリスのグラスゴーに本拠を置くヘッドホン・イヤホンの専業メーカーなのだそうです。製造は中国ですが予算的にそこまではこだわれません。

「MA750」という有線イヤホンの評判が良かったらしく、そのワイヤレス版となる「MA750 Wireless」もそこそこ高い評価を受けています。購入した「MA650 Wireless」はMA750 Wirelessの廉価版であり、1万円ちょっとという買いやすい価格でありながら基本的な機能は上位モデルとほぼ同じである点に惹かれました。カナル型&ネックストラップ型のイヤホンで、AAC/apt-Xに両対応、IPX4防水対応、マルチポイント対応と、私の要求を全部満たしています。MA750 Wirelessとの違いは主に音質と筐体の素材、それと装着方法(MA750は耳掛けタイプ)です。

ちなみに何処で買ったかというと、ドコモが運営している「dショッピング」です。今回初めてこのショップを利用した理由は、貯まっていたdポイントを利用したかったためです。私はドコモの回線契約をしているので自動的にdポイントが貯まるんですね。それでちょうどイヤホンが買えるくらいのポイントが貯まっていたのでこれを使って購入しました。

余談ですが携帯キャリアが提供しているポイントサービスは出来る限り利用したほうが良いです。生活費の中で携帯電話料金が占める割合はかなり高いのでポイントが貯めやすく、今回のように付属品の購入や毎月の携帯代の支払いに充てたりできます。

使ってみた感想

実際にMA650 Wirelessを使ってみた感想としては、遅延は気にならないし接続も安定、音の良し悪しは私には判断しかねるものの、特別な偏りや違和感は感じず、ほとんどの点で満足しました。

ネックストラップ型にしたのも正解でした。首にかけておけばいつでも耳から着けたり外したりできますし、なくしてしまう心配もありません。

ジョギング時につかってみましたが首掛け部分の上下動はほとんど気になりませんでした。首掛け部分は柔らかいゴムのような素材なので、捻って小さくできるところも良かったです。付属のポーチに入れ、そのままバッグで持ち運びができます。

ソニーのWI-1000Xは使わないときにイヤホン部分を収納できるのは魅力ですが、首掛け部分が硬い素材なので、実際に使ってみたらもしかしたら邪魔と感じていたかもしれません。

最後に

ワイヤレスイヤホンを使うのはこれが初めてのことではありませんがここ最近はスマホに付いてくる有線イヤホンで十分であることが多く、今回久しぶりにワイヤレス化したことでとてつもなく大きい開放感を感じることができました。

ケーブルが服やバッグに引っ張られるのが気になったり絡まったりすることがなくなるのはもちろん、音源となるスマホをリビングに置きっぱなしにしながら台所で料理をしたりといった離れ業ができるのも、この上なく便利です。

これがもし完全ワイヤレスイヤホンだったらもっと自由度が高くなるのかと胸が熱くなりましたが、もう予算が付きたので、またdポイントがある程度貯まるまで我慢することにします。今年の後半にはAppleが「AirPods」の第2世代モデルを発表・発売するかもしれないという噂もありますし、価格も割高で、且つ技術も未成熟な現状で、急いで飛びついて買うものでもないのかなと思いました。