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ドコモがマンホール型基地局の試作機を国内で初めて開発 ― 年度内の本格運用を目指す

ドコモがマンホール型の基地局の試作機を開発したと発表しています。

マンホール型基地局の試作機の開発は国内でははじめてのことになります。すでに3月6日より実証実験を開始していて、2018年度内の本格運用を目指して改善に取り組むとしています。

マンホール型基地局とはその名前のとおり、マンホールの中に基地局を設置したものです。電波が届くエリアは半径90メートル程度と比較的狭いですが、アンテナ設置に適した建物がなく、人の目につかないように設備を設置することが難しい観光地や景勝地などでは有効に働きます。

本格運用を開始するためにはマンホール蓋の強度が安全基準を満たすことや、電波の強さが人体に影響を及ぼさないレベルに収まることなどが条件となっていて、現在は実験用の基地局を北海道札幌市に開設し、主に積雪環境が運用に与える影響を検証しているとのことです。

今後は多くのユーザーが集まる環境での高負荷環境や高温多湿の環境、降雨の多い環境下などで条件を満たすことができるかを確認するため、東京都内や沖縄県にて実験が行われる予定となっています。

関連リンク:報道発表資料